
私たち東芝メディカルシステムズは、たゆまない技術革新と患者様中心のシステム開発思想のもと、医療サービス向上に貢献するシステムを常に考え、国内外のさまざまな研究・医療機関と連携した共同研究・共同開発に取り組んでいます。
グローバル化の進展と共にその活動の場は世界に拡がり、世界中のお客様の声をもとに開発された私たちのCT、超音波、MRI、X線などの画像診断機器は、医療先進国であるアメリカを中心に、世界各国で高い評価を獲得しています。高精彩な画像、優れた操作性といった特長が認められ、高精度な診断を効率よく進めるためのツールとして世界のお客様から選ばれています。
ここでは、世界の医療機関とのコラボレーションにより誕生した画像診断関連技術・アプリケーション、そして海外の学会やセミナーにおける東芝の活動等をご紹介致します。


“CorE 64”トライアル 最終結果がNew England Journal of Medicine誌に論文掲載
世界7カ国9サイトの先端医療機関が参加し、当社のスポンサーシップのもと心臓CT検査におけるマルチセンタースタディー「CorE 64」は2004年11月にスタートしました。これはCT装置 Aquilion™64を使用した冠動脈CTA検査とカテーテル冠動脈造影検査との比較評価を行う国際的な多施設共同臨床試験です。
この試験成績は2007年11月4日〜7日、米国フロリダ州オーランドで開催された米国心臓協会(AHA)学術集会“Late-Breaking Clinical Trials”セッションにおいて、ジョンズホプキンス大学のDr. Millerから発表され、2008年11月27日付けでNew England Journal of Medicine誌に論文として掲載されました。
NEJM Volume 359:2324-2336 November 27, 2008 Number 22
Diagnostic Performance of Coronary Angiography by 64-Row CT
Julie M. Miller, M.D., Carlos E. Rochitte, M.D., Marc Dewey, M.D., Armin Arbab-Zadeh, M.D., Hiroyuki Niinuma, M.D., Ph.D., Ilan Gottlieb, M.D., Narinder Paul, M.D., Melvin E. Clouse, M.D., Edward P. Shapiro, M.D., John Hoe, M.D., Albert C. Lardo, Ph.D., David E. Bush, M.D., Albert de Roos, M.D., Christopher Cox, Ph.D., Jeffery Brinker, M.D., and João A.C. Lima, M.D.
From Johns Hopkins University School of Medicine (J.M.M., A.A.-Z., I.G., E.P.S., A.C.L., D.E.B., J.B., J.A.C.L.) and Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health (C.C.) ー both in Baltimore; University of São Paulo, InCor São Paulo Heart Institute, São Paulo (C.E.R.); Charité Medical School, Humboldt-Universität zu Berlin and Freie Universität zu Berlin, Berlin (M.D.); Iwate Medical University, Morioka, Japan (H.N.); Toronto General Hospital, Toronto (N.P.); Beth Israel Deaconess Medical Center, Harvard University, Boston (M.E.C.); Mount Elizabeth Hospital, Singapore, Singapore (J.H.); and Leiden University Medical Center, Leiden, the Netherlands (A.R.).
“CorE 64"トライアルは、従来の侵襲的なカテーテル冠動脈造影検査をゴールドスタンダードとした場合、患者さんにとってより負担の少ないCT検査はどれくらい冠動脈狭窄の正しい診断が可能かを評価したものです。最終的にカテーテル検査と比較して冠動脈CTAは93%という高い精度で診断がなされたという結果が示され、ハイレベルのエビデンスを日本人も含まれる多人種の集団をもとに確立しました。 この研究のコアラボ施設であるジョンズホプキンス大学のホームページに今回の論文発表に付随したプレスリリース記事が掲載され、その意義がDr.Lima、Dr.Millerのコメントと共に詳細に解説されていますのでご参照下さい。
11/26/08
STUDY SUPPORTS VALUE OF ADVANCED CT SCANS TO CHECK FOR CLOGGED ARTERIES
-- Catheterization still gold standard, but 64-row scanners now shown equally useful in diagnosis
In a development that researchers say is likely to quell concerns about the value of costly computed tomography (CT) scans to diagnose coronary artery blockages, an international team led by researchers at Johns Hopkins reports solid evidence that the newer, more powerful 64-CT scans can easily and correctly identify people with major blood vessel disease and is nearly as accurate as invasive coronary angiography.

低侵襲治療としてカテーテルインターベンションは増加の一途をたどっており、心臓用専科装置から全身血管への対応、さらに内科と外科が協働して治療する小児の「ハイブリッド・プロシージャ」など、装置に求められる性能・機能も多様化しています。
このような背景のもと、私たちはハイブリッド治療を提唱するColumbus Children's Hospital(米国オハイオ州)のDr.Cheathamとのコラボレーションにより、新プラットフォーム "マルチアクセスアーム"「Infinix Celeve-i INFX-8000V」の開発を推進しました。
この新システムは、従来の床置き式システムでは不可能だったCアームのポジショニングを可能とする多軸回転機構を装備しています。複雑な治療部位へのアプローチを容易にし、さらに多くのスタッフや診断機器を被検者の周りに配置するためのスペースを提供することのできる先駆的なシステムで、これからのカテーテルインターベンションには欠かせない"チーム医療"を効果的にサポートします。
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米国Columbus Children's Hospitalと共同開発した「東芝マルチアクセスX線循環器診断システム Infinix™-i」の小児循環器分野での活用事例がご覧いただけます。 Infinix™-iは米国での販売名称です。 日本経済新聞 電子版特集へ |
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全米No.1病院として知られるジョンズ・ホプキンス大学病院(米国メリーランド州)放射線部 Dr. Murphy(脳神経放射線領域スペシャリスト)とのコラボレーションにより、東芝が世界に先駆けて開発したのが「3D Fusion 」技術です。
3D Fusionは、X線システムによって撮影した回転撮影画像から血管、骨、治療デバイスを個別のボリュームデータとして3D画像に再構成し、各々の3D画像を1つの画面上に重ね合わせることで、病変部位の状態、骨やデバイスとの位置関係を立体的に観察するための技術です。
この3DFusion画像を検査中でも短時間のうちに再構成、表示することにより、脳血管インターベンションにおける動脈瘤塞栓や、脊柱の骨セメント治療における治療プロセスを効率的に評価し、安全で確実な治療をサポートします。

受賞された虎の門病院
放射線科 高橋 順士技師


発表されたデータ
ISMRM 2008(国際磁気共鳴学会)(5/3〜5/9 カナダ トロント)で虎の門病院様と東芝の非造影MRAに関する共同研究が「Poster Award」を受賞しました。
ISMRMは世界数十か国から4,000名に及ぶ研究者、企業関係者が集まるMRIでは世界最大の国際学会として知られています。学会プログラムの中心は905題のサイエンテフィックセッション(口演)、1,918題のポスター、1,030題の電子ポスターで、この2種類のポスターの中から「Poster Awards」が研究カテゴリーごとに選定されます。日本からも数多くの研究者が参加、今年はポスターだけで118件がアクセプトされています。
この中から栄えあるPoster Awardsを受賞したのは日本から2件のみ、うち一件が虎の門病院様(高橋順士技師他)との非造影MRAに関する共同研究の成果でした
MRA 3rd Award
2903 Non-Contrast Enhanced MRA
Optimization of Non-Contrast Renal MRA Using a TI-Prep Scan for Time-Spatial Labeling Pulse (Time-SLIP) in 3D Balanced SSFP
Junji Takahashi(*1), Yoshinori Tsuji(*1), Yusuke Hamada(*1), Takashi Yoshida(*1), Sachiko Isono(*2), Ayako Ninomiya(*2), Yoshimori Kassai(*3), Mitsue Miyazaki(*3,*4)
今回のISMRMではガドリニウム造影剤の副作用報告の影響を受けて非造影MRAの研究が急増、ポスターで38件も演題が集まっていました。今まで日本がリードしてきた「非造影MRA」の重要性が世界に広く認知された出来事と言えます。