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生物多様性保全活動

東芝メディカルシステムズ(株)本社は栃木県の北部(那須連山)のふもとにあり、1級河川「帯川(ほうきがわ)」や田園地帯が広がる自然豊かな環境に立地しています。敷地周辺では絶滅のおそれがある動植物として保護の対象になっている猛禽類などレッドリスト対象種(※)を含む動植物が確認されており、より多くの生き物が生息できる環境づくりを目指して調査、保全に努めていきます。

本社敷地周辺で確認された栃木県レッドリスト対象種(※)

  • キバネツノトンボ

  • オオミドリシジミ

  • オオムラサキ

  • イチョウウキゴケ

  • オオタカ

  • ケリ

  • チョウゲンボウ

  • サシバ

  • ニホンアカガエル

  • トウキョウダルマガエル

  • ニホントカゲ

  • ニホンカナヘビ

  • アオダイショウ

  • ヤマカガシ

  • シマヘビ

レッドリスト対象種確認場所

  • 竹林(モウソウチク)
  • 人工林(スギ、ヒノキ林)
  • ヘビやトカゲの住む工場植栽地
  • 耕作放棄地群落
  • 工場植栽
  • 栄養豊富な湿地(水田跡地群落)

本社敷地内の自然環境

工場緑化法に基づく緑地が、外縁部および南部の庭園部と緑地帯に見られます。外縁部および庭園部の緑地は、すべて緑化用・庭園用の植栽樹で、緑地帯もヒノキ・サワラを主体とした林業用の人工林です。工場内には自然生の樹林はみられません。しかし、これらの緑地は工場の景観を創出するとともに、従業員のリクレーションや憩いの場として利用されています。

  • 本社

  • ヘビやトカゲの住む工場植栽地

  • 工場植栽

  • 工場植栽

植物
春季は南の庭園部や建物の合間などの草地で、スミレ類(紫)、シソの仲間(紫)、ハコベ類(白)、タンポポ類(黄)など色とりどりの花が見られます。これらは背丈が 低く目立ちませんが小さな花畑となります。初夏から秋にかけても季節に応じた花が見られますが、定期的な草刈が行われるため、花畑は一時的なものとなります。草刈が免れたところでは、各種帰化植物が繁茂するようになります。レッドリスト対象種は見られませんが、シュンランやクモキリソウ(いずれもラン科)は愛好家などに野草として人気があります。人と関わりのある植物としては、下記のものがあげられます。
山菜としての利用
イタドリ、サンショウ、ウド、タラノキ、コシアブラ、ヤマノイモ、ミツバ、ヨモギ、コバギボウシ、ノビル
薬用としての利用
ヨモギ、アマチャヅル、ドクダミ、ゲンノショウコ
木の実としての利用
マテバシイ、クリ、ミツバアケビ、キイチゴ
動物
工場内には池、川、湿地などの水環境がありませんが、ヘビ類ではアオダイショウとシマヘビ、トカゲ類でカナヘビとニホントカゲ、カエル類でニホンアマガエルなど、水環境やその周辺に多いものが見られました。南部のヒノキ-サワラ林では歩行性肉食昆虫であるオサムシ類が多数確認され ました。またオオタカやノスリなどの猛禽類の上空旋回がしばしば目撃されました。こうした生態系の頂点に立つ動物が見られることは、自然が未だ残されていることをあらわしています。

本社敷地外の自然環境

東芝メディカルシステムズ(株)を含む工業団地は、建設される前は低い丘陵地が連なり、その合間に耕作地が入り組んだ土地利用がされていました。土地開発後はそれらの大半は失われてしまいましたが、一部には開発前の面影が残されています。今回の生物調査は、場外の南部から西部にかけての開発前の面影が残されているエリアを対象としました。

  • 耕作放棄地群落

  • 落葉広葉樹林(コナラ林)

  • 竹林(モウソウチク)

  • 栄養豊富な湿地(水田跡地群落)

植物
森林植生ではコナラ・クヌギなどを中心とした落葉広葉樹林であるコナラ林とスギ-ヒノキを中心とした人工林の2つが見られます。コナラ林には常緑針葉樹のモミが混入している林もあります。草地植生としては、乾燥した耕作跡地群落と湿生の水田跡地群落が見られます。後者はオモダカやコナギなどの水生植物群落(コナギ-オモダカ群落)となっています。レッドリスト対象種としては、水生植物群落内で水面に浮揚するイチョウウキゴケ(準絶滅危惧種)が確認されました。
動物
周辺にはオオタカが生息し営巣も行われ、本年2羽の雛がかえり巣立ちも行われました。その他の猛禽類として、ノスリ、チョウゲンボウ、ハヤブサ などが確認されました。また40種類の野鳥の生息が確認されました。両生爬虫類では、ニホントカゲ(絶滅危惧Ⅱ類)やニホンカナヘビ(準絶滅危惧類)などのトカゲ類、アオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシなどのヘビ類が見られます。カエル類ではニホンアカガエル、トウキョウダルマガエル、ニホンアマガエルの3種が確認されました。これらは水田跡地の水生植物群落周辺に特に多く見られました。昆虫類では平地のコナラ林などに見られるものが多く、日本の国蝶であるオオムラサキ、エメラド色の美しいオオミドリシジミ、黄色が目立つキバネツノトンボ(いずれも要注目種)が見られます。

観察したその他の生き物たち

2013年10月1日集計

項目 分類 科名 種類 工場内外(◎) 工場内(●) 工場外(◯)
哺乳類 2 2 1 1 0
両性爬虫類 3 8 5 0 3
鳥類 24 41 41 0 0
昆虫類 12 148 66 21 50
植物 シダ植物 6 18 11 0 7
裸子植物 5 8 4 2 2
被子植物 68 241 151 4 86
単子葉植物 12 62 37 1 24
蘇苔類 1 1 0 0 1
(小計) 92 330 203 7 120
合計 529 316 29 173

項目別調査結果

昆虫類

ノシメトンボ

アオマツムシ

アオハナムグリ

ツマグロヒョウモン(オス)

ツバメシジミ

植物

シュンラン

クモキリソウ

ノリウツギ

ハハコグサ

ムシトリナデシコ(外来種)

鳥類

キジ

ノスリ

オオタカ幼鳥

両性爬虫類

ニホンアマガエル

※レッドリスト:絶滅のおそれのある野生動植物等について、絶滅への危険度に応じてランク付けしたもののリストがレッドリスト、それらの生息・生育状況等をとりまとめたものがレッドデータブックと呼ばれています。「レッドリスト(正式名称:絶滅のおそれのある種のレッドリスト」は、スイスのグランに本部を置く、IUCN(国際自然保護連合)により発表されています。日本においても、環境省が国レッドデータブックを発行しており、各都道府県も県別の県レッドデータブックを作成しています。栃木県版のレッドリストやレッドデータブックは、県内における野生動植物や自然環境の現状を明らかにして、これらの現状を多くの方にお知らせし、保全の必要性について考えるきっかけとしていただくなど、人と自然が共生していくための指標として作成されたものです。

東芝メディカルシステムズ(株)では、環境方針にもコミットしてしているように、地域・社会と連携し、「生物多様性の保全活動」を推進しています。「生物多様性推進プロジェクト」を構築し、NPO法人栃木県環境カウンセラー協会監修のもと那須事業所構内及び周辺地域の生物調査を実施。その結果をもとに「いきものガイド」を作成し環境コミュニケーションツールとして役立てています。

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