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July 5, 2001

小規模病院および診療所向け電子カルテシステムの発売について ― ペンタッチ入力でカルテ作成が可能、 医事会計システムとの連携で事務効率を向上 ―

当社は、「液晶ペンタブレット」を標準採用した小規模病院および診療所向けの電子カルテシステム「DRCORE(ドクターコア)」を商品化し、7月11日から営業活動を開始、10月から販売します。

新製品は、当社医事会計システム「TOSMEC MEPIO」と接続する電子カルテシステムです。カルテ入力の際のペンタッチ回数を少なくした液晶ペンタブレットを標準装備することで、紙カルテと同じような感覚でカルテ入力を行うことができ、医師が入力作業に煩わされることなく患者の診療に集中できます。また、電子カルテに入力した診療データを利用して、医事会計計算業務を行うことができ、事務処理の効率も向上させることもできます。

新製品の販売は、東芝メディカル株式会社が担当します。なお、同製品は7月11日から13日まで、東京ビッグサイトで行なわれる「国際モダンホスピタルショウ2001」に出品されます。

1.新製品の概要

商品名標準システム構成標準価格(予定)販売目標
DRCOREパソコンサーバー、液晶ペンタブレット、
LBP、DVD-RAMドライブ
500万円~500台/年

2.商品化の背景と狙い

電子カルテシステムは、医療の世界にIT技術を導入することにより、医療機関の情報共有化、業務と経営の効率化、医療の質の向上を実現し、患者への診療情報開示(インフォームド・コンセント)を支援するものとして期待されています。1999年4月にカルテの電子保存が認められて以来、市場も拡大し、今年度は約10億円(当社予測)、今後年率30%の市場成長が期待されています。

当社は、カルテの単なる電子化にとどまらず、診断機器の画像や検査結果の取り込みと表示、紹介状の作成支援などの、診療所に必要な機能を備えることで、医師が患者の診療に集中でき、使いやすさと分かりやすさを実現した電子カルテシステムを商品化するものです。
当社は、小規模病院および診療所向け医事会計システム「TOSMEC MEPIO」シリーズをラインナップしており、電子カルテに入力された診療データを利用することで、会計計算業務の効率を向上できます。

3.新製品の主な特長

  1. 「液晶ペンタブレット」を標準採用することで、キーボードとマウスの操作が減少し、使いやすさを実現しました。
  2. ショートカットボタンや文字認識システム、手書き入力エリアを備える事で、簡単で少ないペンタッチ回数でカルテ入力可能な画面になり、操作時間の短縮と使いやすさを実現しました。
  3. 診療録の電子保存の条件(真正性・見読性・保存性の3原則)を満たすために、パスワード入力による操作者認証、ハードディスクのミラー化による二重化、DVDドライブによるバックアップを用意しました。さらに、指紋認証システムをオプションで用意しています。
    (注意:診療録を電子保存する際には、ユーザによる運用管理が必要です。)
  4. 当社の医事会計システム「TOSMEC MEPIO」と接続し、窓口で受け付けた患者の情報を電子カルテに表示すると共に、電子カルテの診療情報から会計業務を行えます。
  5. オプションでMOドライブを装備し、参照画像の取り込みと保存・表示が可能です。また、FDまたはオンラインにより検査結果を取り込み、グラフ表示が可能です。
  6. 公衆回線を利用した遠隔操作メンテナンスにより、使用時のトラブル発生に即応することが可能です。
  7. 操作方法が分からなかったり、操作ミスによるトラブルが発生した場合、「TOSMECお客様相談窓口」の専任スタッフが電話で対応します。(一部地域、現在対応準備中)
  8. OSにはWindows®2000を採用し、高い信頼性・操作性と高いセキュリティを実現しました。

以上