ニュースリリース

2001.07.25


総合検査時間を大幅に短縮した
インターベンション用(*)血管撮影システム
「Infinix Celeve series」の発売について


 株式会社東芝 医用システム社(カンパニー社長:桂田 昌生)は、総合検査時間の大幅な短縮を可能とした全身血管対応のインターベンション用血管撮影システムの新シリーズ「Infinix Celeve (インフィニックス セレブ)シリーズ)」を商品化し、本日から営業活動を開始します。国内の販売は東芝メディカル株式会社が担当します。

* X線透視下でバルーンカテーテルやステント(広げた血管をもとに戻さない金属の網状の管)等を利用して、血管に生じた狭窄部の拡張、動脈瘤の塞栓などを外科手術を行わずに治療する最先端の治療方法。

DRCORE 血管造影検査は、CTやMRIなどの画像診断検査に比べて検査時間が長く、加えてインターベンション技術の高度化に伴いますます長時間化する傾向にあります。新シリーズは、これまで検査後に行われた撮影画像のネットワーク転送などの各種作業を、自動化・並行処理・バックグランド処理させる新機能を搭載することで、検査に要する時間を大幅に短縮することを可能としました。これにより、患者負担の軽減がはかられ医療サービス性が向上するとともに、病院経営面の効率化にも寄与するものです。

 また、新シリーズは、従来のシステム設計概念を一新し、デジタル処理に最適なプラットホームを採用しました。これにより、今後X線検出器の主流となるとみられている、デジタル検出器(X線平面検出器)への対応も可能となっています。

商 品 名 システム価格 販売目標
Infinix Celeve シリーズ 3億円~4億5千万円 120台/年

 新シリーズでは、最先端のインターベンション技術に対応するため画質面でも大幅な向上をはかりました。100万画素CCDデジタルカメラを搭載するとともに、画像処理技術によりカテーテルなどの線形の形状を認識しやすくしたり、検査に必要な部位の画像を鮮明に映し出せますので、従来認識しにくかった細径のカテーテルやガイドワイヤを鮮明に描出することができます。
 また、Cアームの最大回転速度を50度/秒とし、最新インターベンション技法に対応した回転撮影などを可能にすることで診断能力の向上をはかりました。

1.開発の背景と狙い

 血管撮影用のX線診断システムの国内市場は、年間200台強で、当社は4割強のシェアを有するトップメーカーです。血管造影検査は、近年に入り、診断目的から治療(インターベンション)目的へとその利用用途が大きく変わりつつあります。こうした臨床動向の変化も踏まえ、新シリーズは、「検査時間短縮のための、システムのWorkflow改善」「簡単・迅速に操作できるユーザーインターフェースの実現」「見やすい透視・撮影像」「被曝X線量の低減」「信頼性の高いシステム」を目標にシステム開発を進めたものです。


2.新製品の特長

1. 総合検査時間の短縮
  これまで検査中/検査前後に必要とされていた様々な作業を、自動化・並行処理・バックグランド処理させる新機能を搭載させ、インターベンションに要する時間の大幅な短縮を実現させています。術者・スタッフに「時間」を提供する新発想の技術です。
1) 検査室での透視撮影と完全に並行して、操作室では任意患者データに対する画像解析やフィルミングなどの作業ができます。
さらにこうした処理のバックグランドで、画像保存メディアへの記録等を同時進行させることが可能(バックグランド処理)です。
検査前後に発生していた作業を、並列・バックグランドで処理できるので、検査時間の大幅な短縮が実現します。
2) 血管造影では検査中、角度設定・撮影条件設定・コメント入力・参照画像の選択/表示等、頻雑な操作が次々に要求されます。シーケンシャルナビでは、これらの諸設定を検査の流れに合せて同期セッティングさせ、ルーチン検査に必要な基本設定を、術者のワンプッシュ動作で完了させます。
3) 患者さんのIDを入力するだけで、患者データベースから過去の検査履歴や詳細な患者情報、過去の検査画像を自動的に検索・取得し、利用できます。これにより、前回検査の状況把握や比較参照が速やかに行えます。

 
2.簡単・迅速な操作の実現
1) ワンハンドグリップの「ハイパーハンドル」により、術者は視線をモニタ及び患者に集中したまま、ブラインド操作でアームポジション、テーブルポジションを設定できます。
2) 画像表示モニタにシステム操作用GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)を表示させ、「ハイパーハンドル」と組合せて使用することにより、術者は検査中必要となる画像情報、システム操作をテーブルサイドで迅速に行うことができます。

 
3.高画質技術
1) 当社が世界で初めて血管造影システムに採用し、その高画質が高く評価されている100万画素CCDデジタルカメラを搭載。広いダイナミックレンジを持つCCDは皮膚近傍血管の描出能に優れ、動きの速い部位も、残像の無いシャープな画像を提供します。
2) X線条件やシステム条件によって各パラメータをダイナミックにコントロールする画像処理技術を使って、極めて視認性の高い透視/撮影像を提供します。
3) 800cd/m²の超高輝度の高精細モニタを採用しています。モニタ自身の自動キャリブレーションにより安定した画質を長期間ご提供できます。高耐久性と高信頼性を備えるモニタがより快適な操作環境を提供します。

 
4.システム信頼性技術
1) デジタル画像のリアルタイム記録には信頼性の高いRAIDシステムを採用。万が一、1台のディスクにトラブルが発生しても、リアルタイムに画像データの復元を可能としました。
2) 検査中にX線管の透視焦点が断線しても、透視焦点のスムーズな切替を可能にするバックアップフォーカス機構を装備しています。
3) 国内各地に広がる83ヵ所の東芝医用機器サービス拠点と、遠隔からのシステム監視を可能にするリモートメンテナンス機構により、優れたメンテナンスサービスを提供します。

 
5. 患者、術者の被曝低減
1) 被曝低減のために、複数の線質調整フィルタが内蔵されています。特にタンタル(Ta)フィルタは患者の皮膚被曝の原因である低エネルギX線をカットして患者の被曝を抑えると同時に、術者被曝の原因となっている高エネルギーX線もカットできます。
2) 被曝低減と高画質を両立させるデジタルパルス透視を採用。術者は臨床場面に応じて、テーブルサイドでLow/Mid/Highの3つのモードの透視を簡単に切換え・選択できます。
3) 透視出さなくても、透視のラストイメージホールド像上で、補償フィルタや絞りの位置や移動状態をグラフィックで確認できます。透視時間短縮による被曝低減と安定した高画質を実現します。


以 上

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