ニュースリリース

2002.10.31


アナログ画像のデジタル化によるソリューションを循環器部門に提供する
「CardioAgent Cine Capture System」の発売
―シネフィルム運用施設のコスト削減を可能に―


株式会社東芝は、循環器X線撮影システムにおいて使用されるシネフィルム撮影などの高精細画像を、高画質を維持したままデジタルに変換することを可能とした「CardioAgent Cine Capture System(カーディオエージェント シネキャプチャー システム)」(*1)を商品化します。循環器部門での高精細画像のデジタル化の実現により、従来のシネフィルムによる記録・保管が不要となり、運用コストの削減と省力化が可能になります。国内販売は東芝メディカル株式会社が行い、本日から販売を開始します。

本システムは、通常のビデオ信号だけでなく、循環器X線撮影システムで撮影した走査線本数1000本以上の高精細ハイラインのビデオ信号やシネフィルム撮影のアナログ画像を取り込み、高画質のままデジタル画像に変換できます。これにより、医用画像通信規格(DICOM規格)形式のフォーマットでCD-Rに画像の記録を可能とし病院内外のネットワークとの通信が可能となります。従来シネフィルム撮影をしていた医療施設では、シネフィルム代、現像コスト、保管スペースが不要となり、運用コストの大幅な削減が可能です。

本システムは、各メーカーにより異なるビデオ出力信号にも対応しており、どのメーカーの循環器X線撮影システムにも組み合わせて使用できます。
また、当社が米国Heartlab社と共同開発し、既に販売中である循環器情報統合システム「CardioAgent™」(*1)と接続することで、循環器部門の画像(X線動画像、超音波動画像、核医学画像、CT画像,MRI画像)と血行動態検査データ、循環器用レポートを一括管理できるので、診療から検査までのワークフローを改善します。

新製品の国内販売価格は、シングルプレーン式循環器X線撮影システム対応型で2千万円から、バイプレーンシステム対応型で4千万円からです(*2)。販売開始後1年間の販売目標は200システムです。

成人病型の循環器疾患の増加と画像診断機器技術、IT技術の発展に伴い、新たな診断領域として循環器診断分野での様々なソリューションが医療側から要請されています。

株式会社東芝はお客様にトータルソリューションを提供する企業として循環器診断部門向けに検査に要する時間を大幅に短縮し、患者負担の軽減がはかれる循環器用X線撮影システム、0.5mmスライス厚による高精細冠動脈描出ができる16列マルチスライスCT、心筋動態を高画質画像と造影検査で多方面から解析できる循環器用超音波診断装置、静かでより早い心臓の撮影ができるMRI、最新の心臓解析ソフトを塔載した核医学診断装置等の各種画像モダリティーの提供のみならず循環器部門向けの診療業務支援システムに至るまでの総合画像ソリューションを提供します。

*1    今回発表の「CardioAgent Cine Capture System」は、「Cardio Agent™」シリーズの独立したラインナップ製品です。両製品の組み合わせにより、循環器部門のワークフロー改善を図ります。
*2    シングルプレーン/バイプレーン・・・バイプレーンシステムはX線管保持装置一式を2組揃え、2方向(正面・側面)同時に撮影することができます。1方向の撮影だけをするシステムがシングルプレーンです。




開発の背景と狙い

循環器X線撮影システムは、血管の中にカテーテルを使って造影剤を注入し、X線透視・撮影して血管の状態を観察する装置です。血管内の狭窄状態や動脈瘤などを調べるのに使用されます。近年ではIVR(インターベンショナルラジオロジー)でも盛んに使用されています。


*IVR    循環器X線撮影システムを用いて治療を行うこと。X線透視下でカテーテル操作による血管形成、抗癌剤注入、腫瘍組織の栄養血管血栓を行う手技。

画像のデジタル化に対応していない従来型の循環器X線撮影システムは、動画像を撮影しシネフィルムで画像を保管しますが、画像の保管に多くのスペースが必要な膨大な画像データが発生したり、シネフィルム代や自動現像機の設備コストがかかっていました。
また、医療施設内、施設外との画像データのネットワーク化にも対応することができません。
こうした循環器X線撮影システムはまだ多くの施設で使用されています。


本システムはこのような中で画像のデジタル化による循環器部門のソリューションを全ての循環器X線撮影を実施している医療施設に提供する目的で開発しました。



システムの特長

1.DICOM規格のフォーマットで記録できます。
シネフィルムや通常のビデオ信号、高精細ハイラインのビデオ信号で動画記録している循環器X線撮影システムに本システムを組み合わせることで、画像をDICOM標準規格のCD-Rに記録することができます。シネフィルムでの記録をしていた施設ではシネフィルムの記録・保管も不要になり、シネフィルム代や自動現像機の運用コストを削減でき、大幅な省力化を図ることができます。

2.高精細ハイラインビデオ信号の直接取り込みができます
循環器X線撮影システムは高画質が要求されているために、画像を表示するモニタの走査線が1000本以上の高精細な解像度を持つTVと組み合せたシステムがあります。ハイラインビデオ信号を直接取り込むことにより、高画質を維持したままデジタル動画像に変換することができます。

3.各社異なる仕様のビデオ信号の取り込みができます。
循環器X線撮影システムのTV信号は各社で画像表示モニタ走査線数や縦横比(アスペクトレシオ)のばらつきがあります。本システムでは据え付け時に各種ビデオ信号に合せて取り込み画像を設定することが出来ますので、どのメーカーの循環器X線撮影システムにも対応します。

4.バイプレーンシステムからの画像にも対応します。
バイプレーンシステムでもバイプレーンシステム対応ビデオインターフェースを追加するだけで動画像をデジタル化して取り込むことができます。

5.循環器情報統合システム「CardioAgent™」との接続ができます。
米国Heartlab社と共同開発し、既に販売中の循環器情報統合システム「CardioAgent™」と接続することで、循環器部門の画像(X線動画像、超音波動画像、核医学画像、CT画像,MRI画像)と血行動態検査データ、循環器用レポートを一括管理して、診療から検査まで包括した診断支援が可能となります。

6.循環器X線撮影システム更新後も有効に活用できます。
本システムは循環器X線撮影システムがDICOM通信可能なディジタル装置に更新された場合、循環器情報統合システムの「CardioAgent™」のレビューステーションとして転用することで有効に活用することができます。



新システムの概要


CardioAgent Cine Capture System
(CCST-3000X)
標準構成
・本体
CPU Pentium 1.7GHz以上
OS Windows2000 Professional
メモリ 80G以上
・液晶モニタ
・ハイラインビデオ入力インターフェース

・CD-R Writer ・ソフトウエア
・ビデオアンプ
 


Heartlab 社について


社名 Heartlab社(ハートラボ社)
設立 1994年
所在地 米国ロードアイランド州ウェスタリー
事業内容 循環器部門の画像保管やネットワーク技術をベースとしたソフトウェアとシステムの開発・販売。
製品の主要納入先 テキサス州ヒューストン、St. Luke's Episcopal Hospital内、テキサスハートインシティチュート
カリフォルニア州ロサンゼルス、Cedars-Sinai Heart Center
米国内の主要循環器病センター125施設以上


以 上

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