ニュースリリース

2003.10.29


PET装置(ポジトロンCT装置)販売に向けての事業提携について


 東芝メディカルシステムズ株式会社(社長:桂田昌生、本社:栃木県大田原市)は、悪性腫瘍等の早期診断に有用とされるPET装置(ポジトロンCT装置)の、日本国内市場での販売にむけて米国CTI PET Systems(以下CPS)社と事業提携致しました。当社は診断から治療、医療施設の情報システム構築まで含めたトータルソリューションを提供するという事業展開の一環としてPET事業に参入することにより腫瘍の診断、治療、それを通した医業経営まで含めたソリューションを提供し日本の医療の発展に寄与していきたいと考えています。

PET検査は核医学検査の一つで、ポジトロン(陽電子)を放出する放射性同位元素で標識した化合物を人体などに投与し、その分布や期間経過などを断層像として得、それにより病気の診断や研究に役立つとされています。日本では2002年4月にFDG(*1)と呼ばれる薬を用いたPET検査に医療保険が適用されたことにより、医療機関のPET検査に対する需要が急激に高まってきています。

当社は、日本における画像診断機器のトップメーカとして、この需要に応えるべく、生産台数世界No.1のPET装置メーカである、米国CPS社のPET装置を、日本国内で販売を開始することとし、この度、同社と事業提携を含めた購入契約を締結しました。

CPS社は、PET検査の黎明期である1970年代から、PET装置を開発製造している技術者達が設立した優れた技術力を有し、米国だけでなく全世界で第一位のシェアを誇るトップメーカであります。DecayTime(減衰時間)が40ナノ秒と、現在製品化されているPET装置の中で、最も短い時間での同時計数(*2)が可能なLSO検出器(*3)を有した高性能PET装置のメーカです。


当社は、CPS社のPET装置に、ガンマカメラで実績のある東芝の誇る画像重ね合わせ(Fusion)ソフト(ART)等の優れたアプリケーション技術を組み合せ、より診断能の高いシステムを目指します。このPETシステムと放射線治療装置PRIMUSを中心とした治療システムやHIS/RIS/PACSとの連携による診断から治療まで含めたトータル支援システムを提供することが可能となります。

また保守サービス及びアプリケーションサービスについても、CPS社の研修コースを受けた技術陣による保守サービス・アプリケーション体制を構築します。
当社は、このように国内のより多くの医療機関で、PET検査を可能とし、日本の医療の発展に寄与していきたいと考えています。

尚、新製品の価格、詳細仕様に関しては、輸入販売承認時に決定します。



*1 FDG: FDG(2-deoxy-2-[18F]fluoroD-glucose)はブドウ糖類似体で、投与されたFDGはブドウ糖代謝の亢進した組織に集積する。がん細胞は正常細胞に比べて ブドウ糖代謝が亢進しており、そのため、FDGが高濃度に取込まれ、腫瘍の存在部位の描出に有効とされている。
*2 同時計数: 体内に投与された放射性同位元素からほぼ180度の反対方向に同時に放出される511kevの放射線を対抗する検出器で捉えた計数
*3 LSO検出器: LutetiumOxyorthosilicateの略で、BGO(BI4Ge3O12)検出器に比べ、実質的な感度の向上が認められている検出器


CTI PET Systems社概要
本社所在地 米国テネシー州ノックスヴィル
810 Innovation Drive
創業 1986年
事業内容 PET・CT-PETの開発製造
代表者 Greg Brophy President
年商 230億円(2001-02)
累計販売台数 600台以上(全世界2003/4時)
以 上

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