ニュースリリース

2004.09.14


最高級超音波診断装置 Aplio™の最新臨床アプリケーション技術
「XVパッケージ™」ソフトウエアの販売を開始
~東芝独自のTHIで新しい診断価値を提供~


東芝メディカルシステムズ株式会社
東芝メディカルシステムズ株式会社(社長:桂田昌生 本社:栃木県大田原市)は、医療施設の診断から治療にわたるあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する、国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。

当社は、腹部・表在および循環器での診断の応用を広げる、新開発の「Differential THI」を中心とした4つのソフトウエアを組み合わせたAplio™(アプリオ)用の新しい臨床アプリケーションソフトウエア群の第3弾「XVパッケージ™」を販売開始いたします。

「XVパッケージ™」はプレミアムクラスのAplio™で得られる断層像を、さらに一段と高画質化するオプション機能をひとつのパッケージとしてご提供するもので、(1)組織内部や境界エコーの描出能の向上により腫瘍、嚢胞などの病変と正常組織の素早い識別を可能とする東芝独自の「Differential THI」、(2) ボタン操作ひとつで画面全体の輝度を最適化し、病変部位を素早く高画質で表示する機能で、これにより病変部位の迅速な発見と記録を可能とする「Quick Scan」、(3) 細部までコントラスト分解能に優れたエコー画像をスキャンしながら観察することができる「ApliPure™」、(4) 乳腺や甲状腺などの表在臓器を一度に広く観察したり、肋間や新生児の大泉門などの体表付近での視野を広げることができる「Trapezoid Scan」の4つの機能が盛り込まれています。これらの機能の相乗効果を活かした高画質画像の提供により超音波検査の効率化と有用性の向上が期待できます。
Aplio™「XV Package™」の特長
(1)進化したハーモニックイメージング ― Differential THI
超音波断層像において、画像観察の妨げとなるアーチファクト*1を低減しコントラスト分解能を向上させるために、最近ではティッシュ・ハーモニック・イメージング(THI)法が多用されるようになってきました。しかし今までのTHI法では2次高調波だけを利用するため、分解能やペネトレーション(深達度)が少々犠牲になっていました。
そこで新開発のDifferential THIはこのような制約を克服し、さらに画質を向上させたTissue Harmonic Imagingを実現しました。Differential THIでは2つの周波数を合成して送信し、受信信号の中の差音(Differential echo)と高調波(Harmonic echo)を用いて抽出します。 広帯域プローブの帯域幅を最大限に利用することができるので、低アーチファクトで高コントラスト分解能とペネトレーションの高画質画像が実現できます。
組織内部や境界エコーの描出能の向上により腫瘍、嚢胞などの病変と正常組織の識別が素早く行えます。また、肥満や脂肪肝の画像描出が極めて容易になります。肝・膵・腎などの消化器臓器や消化管、および乳腺、甲状腺などの観察に役立ちます。
(2)ワンタッチで画像条件を最適化 ― Quick Scan
超音波画像を詳細に観察するにはスキャン部位に合わせて頻繁にGAIN*2やSTC*3を調節しなければなりません。新開発のQuick Scanを用いると、ボタン操作ひとつで画面全体の輝度を最適化。源信号に近いRaw Dataレベルで画質コントロールが行われるので緻密に最適化が行われ、深さ方向だけでなく画面の左右方向にもGAINの補正が行えるので、病変部位を素早く高画質で表示することができます。それにより病変部位の迅速な発見と記録が可能となります。Differential THIなどと組み合わせれば、相乗効果でさらに高分解能な鮮明画像が得られます。
(3)コンパウンド技術で高画質化 ― ApliPure™
ApliPure™は空間コンパウンドと周波数コンパウンドの2つの効果を組合せた画像表示法です。空間コンパウンドは多方向からの超音波ビームを合成する画像処理で、実質像の均一性が増加し、病変部の辺縁エコーのつながりが向上する効果があります。一方周波数コンパウンドは高周波と低周波のそれぞれの周波数で得られる画像を合成する画像処理で、方位分解能の向上と画像の均一性向上という効果があります。ApliPure™はこの2つの効果を組み合わせることで、細部までコントラスト分解能に優れたエコー画像を描出することができます。他の表示モードと同時に動作可能なので、Differential THIと組み合わせれば病変の検出がさらに容易になり、カラードプラやAdvanced Dynamic Flowなどと組み合せて高画質での血流観察が行えます。しかも画像処理は走査線毎に行われるため、リアルタイム性を損なわずに画像観察が行え、すばやくスキャンしながらの画像観察が行えます。
(4)リニアプローブ、セクタプローブで広視野観察が可能 ― Trapezoid Scan
Trapezoid(トラペゾイド:台形) Scan機能を利用すれば、リニアプローブやセクタプローブを用いて台形の広視野画像が得られます。リニアプローブを用いた検査ではワンタッチでTrapezoid Scanに切り換えて、乳腺や甲状腺などの表在臓器を一度に広く観察でき、末梢血管を長く描出することができます。また、セクタプローブでは、体表付近の視野幅が広がるので肋間や新生児の大泉門など狭い超音波ウインドウからの観察に最適です。さらに、穿刺時には穿刺針のブラインド領域が少なくなるので、安全性が高まります。
*1 アーチファクト 超音波の物理的性質から起こる現象。実際には存在しない像が画像上に表示される
*2 GAIN 超音波画像全体の輝度(明るさ)の調整機能
*3 STC 超音波画像の深さごとの輝度(明るさ)をそれぞれ独立して調整する機能
当社は、血流のカラー表示が可能な高級機から小型装置までお客様のニーズに合わせた機種をラインナップしており、2004年1月には電子スキャン方式の超音波診断装置の累計生産台数15万台を達成しております。今後もより一層お客様のニーズにあった質の高い商品を提供し、あらゆるニーズへのトータルソリューションにおいて「お客様と共に歩み・成長していく企業」を目指してまいります。

※Aplio 、XVパッケージ、ApliPureは東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です。

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