ニュースリリース

2005.09.27
東芝メディカルシステムズ株式会社


世界最大の開口径を持つCT装置を米国ハーバード大学医学部付属病院に据付開始
~開口径90cm、有効撮影範囲70cmを有し、
固定具をつけたままでも撮影可能に!~


 東芝メディカルシステムズ株式会社(社長:桂田昌生 本社:栃木県大田原市)は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、そして、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する、国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。

 当社は、64列セグメント検出器を用いたマルチスライスCTを他社に先駆けて市場に導入し、すでに全世界で250台以上の稼動実績を誇ります。ジョーンズ・ホプキンス大学病院(米国メリーランド州)、ベス・イスラエル・ディアコネス・メディカル・センター(ハーバード大学医学部付属病院)(米国マサチューセッツ州・ボストン)、トロント・ゼネラル病院(カナダ・トロント)、ライデン大学病院(オランダ・ライデン)、フンボルト大学シャリティ病院(ドイツ・ベルリン)、安貞病院(中国・北京)、マウント・エリザベス病院(シンガポール)や京都大学付属病院(日本)など世界のトップ施設で稼動しており、その臨床価値に高い評価をいただいております。

 今回、米国ベス・イスラエル・ディアコネス・メディカル・センター(ハーバード大学医学部付属病院)(マサチューセッツ州・ボストン)で1号機の据付を開始した「Aquilion™(アクイリオン™)/LBシステム」は、診断用CTとしては世界最大の開口径90cm、世界最大の有効撮影範囲70cmを有し、放射線治療のための固定具を付けた患者さんを、放射線治療時と同じ体位でCT撮影することが可能となりました。これにより、放射線治療時と同じ体位でCT画像が収集でき、放射線治療シミュレーション*1がより正確に行えます。また、90cmの開口径があれば、従来機種では撮影が困難だった大きな体格の患者さんの撮影が可能となり、体を起こした体位、足を広げた体位などの撮影も可能となります。
 Aquilion™/LBシステムは、Aquilion™シリーズで培ってきた最先端の技術を全面的に取り込んで開発された、世界最小の0.5mmスライス厚で16列同時撮影が可能なマルチスライスCTです。
特 長
[世界最大の開口径90cm、有効撮影領域70cm]
 共に世界最大の開口径90cm、有効撮影範囲70cmを有し、殆どの患者さんのCT撮影が可能となります。
(1) 放射線治療時には、患部に正確かつ効率的に放射線が照射できるように、固定具を使うことが一般的です。固定具を付けたまま両手を挙げた姿勢や、天板アクセサリーを用いて患者 さんに25度の傾斜を付けた体位、足を広げた体位などで放射線治療を行うことがあります。Aquilion™/LBシステムであれば90cmの開口径と、70cmの有効撮影領域により、放射線治療時と同じ体位でのCT撮影が可能となります。
(2) 従来のCTでは困難が伴った非常に大きな体格の患者さんや、骨折などのため脚を曲げたまま撮影しなければならない患者さんなどの場合にも、90cmの開口径があれば撮影が可能となります。加えて70cmという世界最大の有効撮影領域によって、撮影時の自由度が大きく広がります。
(3) 東芝が世界で初めて開発し、現在インターベンション*2CTの代名詞ともなっているCT透視*3を行う際にも、90cmの開口径によってインターベンション術の作業スペースが拡がり、操作性が向上します。
[従来機種と同様に『患者さんに優しい』撮影が可能]
 Aquilion™シリーズ同様、低被ばく化や造影剤使用量の削減のための機能を装備しています。
(1) 原画像の形態を忠実に再現しながらノイズを除去することで、高画質と低被ばくの両立を可能にした「量子ノイズ除去ソフト*4:QDS」を採用することにより、同じ画質でQDSを使用しない場合と比べると、約40%もの被ばく低減効果が得られます。
(2) 撮影中の管電流を細かく調整するReal EC*5機能により、最大40%の被ばく低減が図れます
(3) 造影剤注入後の最適撮影タイミングを逃がさない「RealPrep™(リアルプレップ)」*6機能で、CT撮影時における造影剤使用量の削減を実現し、患者さんへの過度な負担を回避することができます。
(4) インジェクター同期*7スキャン機能を備え、造影剤を使った検査のミス防止に役立ちます。
[最先端マルチスライスCTの高画質と撮影現場に即したワークフローを提供]
 大口径のCTであっても、Aquilion™シリーズで培った高画質のための基本性能を維持しています。また、Aquilion™シリーズで定評のある2モニター2コンソールシステムのワークフローを踏襲しています。
(1) 東芝のマルチスライス検出器技術により、世界最高レベルの画質を提供できます。マルチスライスCTの基本性能で最も重要なX-Y-Z 方向の分解能は、最小スライス厚0.5mmにより、0.35mmのアイソトロピック*8分解能を達成しています。
(2) 再構成中であっても患者さんの撮影は再構成を中断することなく行えます。また収集中であっても、データの転送は途切れることなく行うことが出来ます。
  (ア)CT画像はDICOM形式で画像転送され、放射線治療シミュレーション・計画装置への連携がスムーズに行えます。
*1:  Aquilion™/LBシステムには放射線治療シミュレーション機能は搭載されていません。
*2  インターベンション:外科手術を行わずに経皮的に治療する術式。
*3  CT透視術:CTのリアルタイム画像再構成技術を応用した術式。従来型X線透視術式と同じ要領で、CTリアルタイム再構成画像下でバイオプシなどの穿刺術、その他インターベンション術が施行できます。
*4  量子ノイズ除去ソフト:3次元的な画像処理技術で、低線量撮影で増大するノイズを輪郭の鮮鋭度を犠牲にせず低減する技術
*5  RealEC(Real Exposure Control):位置決め画像から全スライスが同じ画像SDで画像表示できる最低mAを計算、ヘリカルスキャン中に電流制御を行います。これにより最大40%の被ばく低減が図れます。
*6  RealPrep™ (リアルプレップ):造影検査の最適タイミングをAutoとManualでセッティングでき、造影剤のタイミングを逃しません。また、造影タイミングが正確にわかるので、造影剤の総量を減らすことも可能となります。
*7  インジェクター同期:造影剤の注入とCTスキャンを連動させ、スキャンが止まれば自動的に造影剤の注入が停止します。ただし接続できるインジェクターに制限があります。
*8  アイソトロピック:「等方性」という意味で、3D画像を作成する時に、使用するデータが、X軸、Y軸、Z軸の各方向ともほぼ同じサイズの立方体として得られること(どの方向にも等質な高い分解能を有するという意味でこの言葉を用いる)。
 東芝メディカルシステムズ株式会社は、お客様のニーズにあった質の高い製品を提供することにより、国内CT市場で20年以上連続トップシェアを続けております。CT装置に関しても、東芝の最先端技術を結集させた「0.5mmスライス厚、64列同時撮影マルチスライスCT(Aquilion™64列システム)」からCT装置を初めて導入される医療施設などのための実用型CTまで、お客様のニーズにあわせて幅広く製品ラインアップしております。Aquilion™/LBシステムの投入により、幅広い製品ラインアップをさらに充実させ、全世界でCTのトップシェアを目指します。
販売名 価格(税込) 販売目標(年間)
東芝スキャナ Aquilion TSX-201A 16億8千万円~  5台(国内)
15台(海外)
(医療機器承認番号:21700BZZ00087000)
Aquilion、RealPrepは東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です

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