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November 2, 2006

診療所が求めるITソリューションを1台で可能にする医事会計/電子カルテ一体型端末の販売開始 ~ 診療所向けITソリューション機能を一括で提供 ~

TOSMEC TRINITY™

東芝メディカルシステムズ株式会社(社長:桂田 昌生 本社:栃木県大田原市)は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、そして、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する、国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。そして、「優れたシステム性能」、「患者さん中心の技術」、「お客様志向のパートナーシップ」を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に貢献させていただいております。

1999年4月にカルテの電子保存が公的に認められて以来、医療におけるIT化は急速に進行しつつあります。その中で電子カルテには、診断装置との画像連携や医療機関同士における医療情報の連携等、ITソリューションへの対応が求められています。このような動きは、「IT新改革戦略」(2006年1月)のレセプト完全オンライン化、電子カルテの普及促進、ITを活用した医療情報の連携等、国による医療分野へのIT化の取り組みにも表れています。また、国内における病院経営を取り巻く環境は非常に厳しく、医療環境の著しい変化に伴い、各医療機関からは、医療の質の向上はもちろん業務効率の向上、さらには経営への寄与が求められています。

このようなお客様のニーズに対応するため、当社は、従来のTOSMECシリーズの上位機種として、院内における診療情報の一括管理と医療機関連携*1までを1台の端末で対応可能にする診療所向け医事会計/電子カルテ一体型システム「TOSMEC TRINITY™(トスメック トリニティ™)」を本日より販売開始します。

TOSMEC TRINITY™は、今まで分離していた医事会計システム/電子カルテシステムのハードウェア、ソフトウェア、データベース等を一体化し、従来は別に用意する必要があったDICOM*2ビュワーを自社製オプションとしてご用意することにより、レセプト、カルテ、画像、検査結果など医療情報の一括管理と、外部接続機能の組み込みによる医療機関連携をこの1台の端末で対応可能にする、診療所向けオールインワン端末です。新たな機能の他にも、従来からご好評いただいている東芝独自の「ショートカット/ボディーマーク機能」をさらに進化させた形で搭載。従来のTOSMECシリーズをご使用いただいているお客様も快適に操作することができます。

TOSMEC TRINITY™の特長

(1) 医事会計/電子カルテ/DICOM画像ビュワー(オプション)がこの1台で可能
オールインワン端末としたことにより、それぞれを別に揃える場合と比べ、省スペースかつ低コストで診療所向けITソリューションを導入することが可能です。また、導入後のサービス窓口も一つになりますので、全国を網羅した当社のサービス体制により万が一障害等が発生した場合でも、お客様に安心してご利用いただけます。

(2) 東芝独自(特許申請中)の「ショートカット/ボディーマーク機能」がさらに進化
事前に症状やシェーマ*3、オーダー、病名等をカルテに一括入力できるよう任意に設定が行える「ショートカット機能」を引き続き搭載。従来のものより使い勝手がさらに向上しました。また、人体の各部分を選択することによりシェーマを直感的に選択できる「ボディーマーク機能」も搭載しています。

(3) MWM(Modality Worklist Management)接続により、診断装置のID入力を簡易化
TOSMEC TRINITY™に接続された画像診断システムが、当日検査予定の患者さんを本機に問い合わせることができるMWM接続に対応しています(オプション)。MWM接続には一般的に放射線部門情報管理システム(RIS)が必要ですが、TOSMEC TRINITY™では高価なRISを導入することなく、画像診断システム側で検査予定の患者さんのID情報を取得することができ、ID入力の省力化や入力誤りを防止することが可能です。

(4) 中規模病院向け病院情報システムの会計エンジンを標準で搭載
診療所向けシステムよりも算定機能が強化された中規模病院向け病院情報システム(HIS)の会計エンジンを標準で搭載しています。90種類の保険/公費を管理することができ、複雑な公費の組み合わせに対しても負担限度額計算を含め、柔軟に請求計算を行うことが可能です。算定チェックや包括処理もシステムが自動処理。入力誤りや入力漏れを防ぐことができます。

(5) 紙カルテに即した画面表示
従来の紙カルテに即した画面表示により、初めて電子カルテをお使いになるお客様もスムーズに電子カルテに移行していただけます。


*1:2007年10月対応予定
*2:Digital Imaging and Communication in Medicine(医用画像と通信の標準規格)
*3:カルテに記載する際に用いる人体の各部位や臓器などの図

TOSMEC TRINITY™は、現行TOSMEC MEPIO™Ⅱ、TOSMEC DRCORE™Ⅱの上位機種として位置づけ、商品ラインアップを強化するとともにお客様のニーズに合わせた幅広いタイプ/モデルをご用意しました。この新製品発売により、当社はトータルソリューションを提供する画像診断システムの国内トップメーカーとして、診療所向け医事会計/電子カルテ市場においてもシェアの倍増を目指してまいります。

販売名価格(税込)販売目標台数
TOSMEC TRINITY™医事会計専用3,780千円~3,000/年(国内)
医事会計/
電子カルテ一体型
6,825千円~500台/年(国内)
※TOSMEC TRINITY、TOSMEC MEPIO、TOSMEC DRCOREは東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です

TOSMEC TRINITY™の主な仕様

項 目医事会計専用医事会計/
電子カルテ一体型
PCサーバー筐体形状スモールデスクトップ型
メインプロセッサIntel Pentium4 3EGHz
メモリ1GB
HDD100GB×2(2.5インチ)
FDD3.5インチ
内蔵リムーバブル装置DVD-Super Multiドライブ
RAID機能レベル1(ミラーリングモード
キーボードOADG準拠 日本語109キーボード(PS/2接続)
マウスUSBマウス
OSWindows XP Professional SP2B
筐体寸法339(W)×423(D)×100(H)mm
ディスプレイ表示サイズ15型又は17型
TFTカラー液晶
17型カラー液晶
解像度XGA
1024×768ドット~
SXGA
1280×1024ドット
形体液晶ディスプレイ/液晶ペンタブレット
プリンタカテゴリモノクロレーザープリンタ
印字速度30枚/分[A4]
解像度Fine1200
※ 改良のため、予告なく変更される場合があります。

以上