News | Press Releases


August 3, 2009

128スライス/回転 同時撮影可能なマルチスライスCT Aquilion™CX Edition発売について

Aquilion™CX Edition

東芝メディカルシステムズ株式会社(社長:小松研一  本社:栃木県大田原市)は、4月に発売したAquilion™64 with Double Slice Technology(注1)(アクイリオン 64 ウィズ ダブルスライステクノロジー)をさらに進化させ、世界標準をめざした新シリーズとして128スライス/回転を撮影可能なAquilion™CX Edition(注2)(アクイリオン シーエックス エディション)を7月1日より発売いたしました。
今回Aquilion™ CX Editionでは、より低被ばく・高画質といった日常検査への対応や複雑で安全な造影検査など、複雑化する臨床ニーズに対し、この1台で解決します。次世代型CTとして注目が集まるエリアディテクターCT Aquilion ONE™(アクイリオン ワン)で培った画像再構成法ConeXact™(コーンイグザクト)による128スライスの画像作成の実現や、造影剤自動感知システム:Real Prep.™(リアルプレップ) の機能アップにより、質の高い検査を実現します。 特にConeXact™は、焦点偏向によるS/Nを低下させることなく128スライス収集を可能にする次世代の再構成法です。この手法から画像処理された高精細な3次元画像を検査・臨床の場にご提供します。


(注1)当社は64列セグメント検出器を用いたマルチスライスCTを他社に先駆けて市場に導入し、HeartNAVI™、PhaseNAVIなど心臓のCT検査の操作を支援するソフトウェア、被ばく低減に寄与する技術および高画質を提供する技術開発を行い装置に搭載、医療機関より高い評価を得ており、すでに全世界へ2000台以上出荷しております。
(注2)Aquilion™64よりAquilion™CX Editionへのアップグレード用アプリケーションもご用意しております。ご導入いただくことで常に最先端の機能をご使用いただけます。

主要機能

■スキャン機能

Double Slice Technology(注3)
Double Slice Technologyを実装したAquilion™ CX Editionでは、ヘリカルスキャンだけでなく、コンベンショナルスキャンにおいても。高精細な三次元データの作成が可能となりました。従来の東芝マルチスライスCTで定評のあるIsotropicデータ(X-Y-Z3軸で等方向性をもつ)に加え、このDouble Slice Technologyにより、様々な臨床検査において、空間分解能、密度分解能に優れた画像を可能にします。コンベンショナルスキャンでも体軸方向に倍密度(0.5mm→0.25mm)の情報を得ることが出来るため、分解能が向上し、ステントの開存状態やステント内膜増殖などより細かい血管の状態や走行、さらには微細な骨の形状までも鮮明に描出します。


(注3)Double Slice Technologyは検出器から取得したボリュームデータを体軸方向に倍密度で再構成可能にする技術です。たとえば0.5mm×64列でスキャンした場合、0.25mm間隔の画像が128スライス得られます。この画像再構成システムは、焦点偏向によるS/Nを低下させることなく128スライス収集を可能にし、画像1枚当たりのビュー数は従来のまま、高精細画像を提供します。

■画像処理臨床アプリケーション(オプション)

  1. コロンビューイングソフトウェア
    近年注目されている大腸がん診断法であるCT Colonography(CTC)を強力にサポートするソフトウエアを開発しました。CT画像を利用して、内壁を観察するフライスルー像とMPR画像のフュージョンにより、病変部の位置を的確に把握し、周辺部位も細かく観察できます。観察後はキー画像を添付したレポートを出力できるので、患者さんへのインフォームドコンセントに役立ちます。
  2. 腹部臓器パフュージョン
    新たな臨床研究用に腹部臓器パフュージョンを開発しました。これは腹部臓器の灌流情報をカラーマップで表示します。造影剤自動検知システム:Real Prep.™(リアルプレップ)との併用で造影効果を最大限に引き出すとともに、得られたデータから肝臓や腎臓など腹部臓器の解析アルゴリズムを用いて、より最適な解析結果が得られます。アキシャル画像とのFusion機能ではマップ内の任意の部位での数値計測もでき、視覚的にも理解しやすい表示が可能です。

【東芝メディカルシステムズについて】
東芝メディカルシステムズ株式会社は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。
当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つよう、一層の活動を進めてまいります。

【地球環境への取り組み】
東芝グループの一員である 当社は、「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムの提供を通じて地球温暖化防止をはじめとし、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のために取り組みます。

以上

全身用X線CT診断装置 東芝スキャナ Aquilion TSX-101A

製造販売認証番号:21000BZZ00377000


※Aquilion ONE,Aquilion,ConeXact,Real Prep.,HeartNAVI,Made for Lifeは東芝メディカルシステムズの商標です。

本資料に関するお問い合わせ

東芝メディカルシステムズ株式会社  本社広報室  TEL:0287(26)5100

新製品に関するお問合せ先

東芝メディカルシステムズ株式会社  CT事業部(国内)  TEL:0287(26)5034