News | Press Releases


September 16, 2009

多様な検査に対応したCアーム型X線TVシステムUltimax-i の販売を開始 ~17インチ角平面検出器と新画質コンセプトPureBrain 搭載~

Ultimax-i

東芝メディカルシステムズ株式会社(社長:小松研一 本社:栃木県大田原市)は、Cアーム付の透視撮影台とデジタル画像処理装置を組み合わせて、消化管造影検査から血管造影検査まで幅広いX線検査の適用が可能な多目的デジタルX線TVシステムUltimax™-i(アルティマックス-アイ)を開発し、機能を充実させて販売を開始しました。

開発の背景

近年の医療環境の変化に伴い、設備の効率的な運用が求められるなか、X線TVシステム注1)においても消化管造影検査に加えて、各診療科の多様な検査に対応することが望まれています。従来のシステムは、透視方向と視野サイズが限定されていたため、たとえば血管造影検査はCアーム装置で、泌尿器検査はカセッテ撮影で行われており、効率的な運用が困難でした。Ultimax-iは、Cアーム搭載で多方向からの観察を可能とし、17インチ角の平面検出器(Flat Panel Detector:FPD)を組み合わせることで大視野を確保し、各科の検査要求に対応しています。さらに、新画質コンセプト「PureBrain™」を搭載して、多くの検査で重要とされる透視画像の視認性を向上させ、「多方向・大視野・高画質」を実現しました。

機能の特長

(1)Cアーム搭載起倒寝台と大視野平面検出器 FPD1717の融合
X線TVシステムの特長である寝台起倒機能に、多方向透視・撮影を可能とするCアームを搭載し、通常のX線TV装置では観察が難しかった体位や部位の画像が容易に得られます。これにより体位変換が少なくなり、患者さんと操作者の負担を軽減します。また、イメージインテンシファイア(I.I.)を組み合わせたシステムに加え17 インチ角サイズFPD"FPD1717"を搭載したシステムをラインアップしました。従来の上部消化管検査、ERCP、嚥下造影検査、注腸検査、婦人科領域の検査、整形領域の検査、血管造影検査において多方向の診断情報を提供するとともに、泌尿器検査、脊椎単純撮影、救急対応など大視野を必要とする検査に対応し、より幅広い検査に適用できます。

(2)画質コンセプト"PureBrain"
消化管造影検査における残像の少ない透視画像、インターベンションにおけるカテーテルの視認性、小児検査や婦人科検査などにおける低被ばく、これらの要求に応えた画像フィルタ処理(Super Noise Reduction Filter:SNRF)を開発しました。SNRFは画像内の必要な信号とノイズを計算して有用な情報を抽出する当社特許技術を用いることで、微細な構造を残したまま粒状性ノイズを低減することに成功しました。 従来の過去画像を加算するリカーシブフィルタに代表される時間フィルタや周波数変換によるノイズ除去方式とは異なり、FPDの鮮鋭度を保ち、残像を抑えた透視・撮影像を提供します。
また、画像の高輝度部と低輝度部の明るさを自動補正するデジタル補償フィルタ機能(DCF)により、最も観察しやすい濃度の画像に調整します。

Ultimax-iシステムの特長

(1)動態診断をサポートします。
透視自動記録機能により、透視画像を常時メモリに記録し、透視終了後に再生や保存をすることができます。嚥下や関節の検査においてX線照射を繰り返すことなく動態観察することが可能です。

(2)患者さんへのアプローチが容易です。
天板の左右両側にワーキングスペースを確保して、内視鏡検査、超音波検査、カテーテル検査などでの使いやすさを向上させました。

(3)高画質な画像と静かな検査環境を提供します。
国内メーカで初めてX線TVシステムに液体金属ベアリングX線管装置を採用したことにより、管電流100mAのパルス透視による高画質の透視画像と、0.3mmの小焦点撮影による高精細の撮影画像が得られます。また、液体金属ベアリングの採用により騒音が大幅に低減し、静かな検査環境を提供します。

注1)据置型デジタル式汎用X線透視診断装置または多方向X線透視撮影装置

販売名:多目的デジタルX線TVシステム Ultimax-i DREX-UI80
製造販売認証番号:221ACBZX00010000

【東芝メディカルシステムズについて】
東芝メディカルシステムズ株式会社は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。 当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つよう、一層の活動を進めてまいります。

【地球環境への取り組み】
東芝グループの一員である当社は、「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムの提供を通じて地球温暖化防止をはじめとし、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のために取り組みます。


※ Ultimax、PureBrain、Made for Life は東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です。


本資料に関するお問い合わせ

東芝メディカルシステムズ(株)  広報室  0287(26)5100

商品に関するお問い合わせ

東芝メディカルシステムズ(株)  X線事業部  0287(26)5041