ニュースリリース

東芝メディカルシステムズ株式会社
2010.09.16

東芝新製品3テスラMRI「Vantage Titan™ 3T」グローバル1号機が臨床撮像を開始

東芝メディカルシステムズ株式会社(栃木県大田原市 社長:綱川 智)の最新3テスラMRIシステム Vantage Titan™ 3Tのグローバル1号機が2010年9月、杏林大学医学部付属病院(東京都三鷹市)にて、臨床撮像を開始しました。

Vantage Titan™ 3T、従来3テスラでは画像化が難しいとされていた腹部や骨盤領域などの躯幹部を撮像できる最新技術「Multi-phase Transmission」を搭載しています。頭部や整形領域だけでなく躯幹部でも3Tのメリットである高SN比を生かした診断画像が得られるため、幅広く日常の臨床で使えるMRIシステムです。

杏林大学 医学部 放射線医学教室 教授 似鳥俊明先生からは「広い開口径とすぐれた静音化機構が、従来の3TMRI装置には無かった快適な検査環境を被験者に提供してくれている。使用者側にとっては、独自に開発搭載されたMulti-phase Transmissionの効果は予想以上で、3T装置の躯幹部応用拡大に強力なツールになると期待できる。また非造影MRAも優れたSN比のもとで使用でき、応用範囲の拡大が可能となる。新たな診断法・領域の開拓に頭をめぐらせる事を我々に許すポテンシャルを持ち、3TMRIならではの高い診断能を、手馴れた1.5T装置の検査感覚で得ることが出来る完成度の高いシステムと言える。」との評価をいただいております。

なお、3Tご使用経験は9月20日に行われる日本放射線学会秋季大会 ランチョンセミナー、10月2日の日本磁気共鳴学会 ランチョンセミナーにてご講演を予定しております。

第46回日本医学放射線学会秋季臨床大会
名称 ランチョンセミナー「Open Bore 3T MRIと320列面検出器CTの最新臨床応用」
日時 9月20日(月・祝)12:15~13:15
会場 パシフィコ横浜 502室
座長 倉敷中央病院 放射線科 渡邊祐司先生
講演1 Toshiba 3T MRIの初期臨床経験
杏林大学医学部放射線医学教室 本谷啓太先生
第38回日本磁気共鳴医学会大会
名称 ランチョンセミナー「次世代のOpen Bore 3T MRIによる臨床応用」
日時 10月2日(土)12:10~13:10
会場 つくば国際会議場 第3会場
座長 杏林大学医学部放射線医学教室 似鳥俊明先生
講演1 Open Bore 3T Technology
東芝メディカルシステムズ株式会社 青木郁男
講演2 3T MRIの臨床応用~中枢神経領域を中心に~
杏林大学医学部放射線医学教室 土屋一洋先生
「Multi-phase Transmission」技術で画質のムラを改善

MRIは高磁場になるほど画像化に必要な電波が高周波になります。電波は高周波になるほど、また対象物が大きくなるほど人体との干渉度が増し、RF磁場(B1)の不均一が発生し、画像のムラにつながります。

東芝3T MRIシステムは、この問題を解決するために「Multi-phase Transmission」技術を新開発、搭載しました。Multi-phase Transmissionは送信の位相と振幅を調整してRF磁場の不均一を改善し、画像ムラを低減させる最新技術です。RF磁場の精度を向上させるために、全身コイルの構造にも工夫を加えるとともに、RFアンプを増やし、全身コイルに給電するポイントを従来の2ポイントから 4ポイントに増やしました。これにより躯幹部でも高均一画像を可能としました。(図1 Multi-phase Transmissionによる回転磁場の補正イメージ図)


(図1)

世界最大クラスの71センチ開口径(注1)と静音化機構

MRIの検査音は原理的に、磁場が高くなるほどうるさくなります。また、画質を確保するために、架台開口径が狭いものもあります。東芝は、静音化機構「Pianissimo™」と架台開口径を確保するための薄型傾斜磁場「Slim Gradient」を搭載し、広い検査空間と、騒音から開放されたリラックスできる検査を実現しました。体が大きな患者さんや側臥位の患者さんでも、最先端の検査を快適な環境で受けることができます。

3Tにおける非造影MRA

日本人の死因の第2位、第3位が心疾患、脳血管疾患である現状(注2)を踏まえると、脳卒中診断から躯幹部各臓器における分枝動脈の診断、足指や手指の末梢血管の正確な診断を、造影剤なしで高磁場の優れたSN比のもとでおこなえるという臨床メリットは大きいものと期待されます。

腎性全身性線維症(NSF: nephrogenic systemic fibrosis)を引き起こす可能性があるとされるガドリニウム含有造影剤を使用せずに撮像する非造影MRA。東芝は定評と実績ある非造影MRA技術であるFBI法やTime-SLIP法をVantage Titan™ 3Tに搭載。中枢神経系の血管はもちろん、腹部や骨盤、四肢末梢の血管にいたるまで、各診療領域において3Tの高いSN比を活かした非造影MRA検査を行うことを可能としました。

(注1)筒型架台の開口径において
(注2)厚生労働省 平成21年人口動態統計の年間推計より

販売名及び医療機器製造販売認証番号
販売名 医療機器製造販売認証番号
Vantage Titan 3T 東芝MRI Vantage Titan 3T MRT-3010(222ADBZX00004000)

【東芝メディカルシステムズについて】
東芝メディカルシステムズ株式会社は、疾病の早期発見のためのスクリーニング、診断から治療、治療後のフォローアップまで、医療施設におけるワークフロー全般に関するあらゆるニーズへのトータルソリューションを提供する国内市場における画像診断システムのトップメーカーです。
当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)を通じ、かけがえのない命とお客様の成長・成功に役立つよう、一層の活動を進めてまいります。

【地球環境への取り組み】
東芝グループの一員である 当社は、「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムの提供を通じて地球温暖化防止をはじめとし、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のために取り組みます。
(東芝メディカルシステムズ(株)環境活動に関して:http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/company/csr/
((株)東芝環境活動に関して:http://www.toshiba.co.jp/env/jp/index_j.htm

※Vantage Titan 、Pianissimo、 Made for Life は東芝メディカルシステムズ株式会社の商標です。

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