ニュースリリース

1999.02.05

被験者の負担を大幅に軽減できる
              インフィニクス
     
心臓血管専用X線診断システム「Infinix CB™」の発売について


 株式会社東芝と東芝メディカル株式会社は、X線管保持装置である床置式の「Cアーム」と天井走行式の「Ω(オメガ)アーム」の2つを組み合わせて、一度に2方向から被験者の心臓血管を透視・撮影することで、注入する造影剤の量を半分にし被験者の負担を軽減できる「Infinix(インフィニクス) CB™(*1)」を商品化し、本日から営業活動を開始します。

InfinixCB 新製品は、心臓部の血管の狭窄部にカテーテルを挿入して造影剤を注入しX線を利用して血流を動画で撮影できるほか、カテーテルの先端に付けたバルーン(風船)で血管内の狭窄部を拡げ血流を確保するなど外科手術を行わずに治療する最先端のインターベンション術を行うことができるものです。

 さらに、モニターから目をそらさずに片手でブラインド操作できる「ワンハンドグリップ」により、カテーテルの挿入と2つのアームの位置決めを同時にかつ迅速に行うことができます。また、「オートポジショニング」機能により複雑なアームの位置と角度を100種類まであらかじめ設定することも可能で、医師がアームの位置を調整する負担を軽減することができます。

 また、X線照射線量を低減できるTa(タンタル)(*2)を素材とした当社独自のX線低減フィルターを採用しており不要なX線を遮断することができ、被験者と医師の負担を軽減します。
 なお、新製品の国内販売は東芝メディカル株式会社が担当します。

 *1:Cardiac Bi-plane systemの略。X線管保持装置一式を2組備え、連動動作により同時に2方向の連続X線像を得る方法。
 *2:原子番号73の元素。従来から使用しているアルミニウム(Al)に比べ、低エネルギーX線量の吸収量が多く、患者に吸収されるX線照射線量を低減することができる。
 
 新製品の概要


 システム名  システム構造
心臓血管専用X線
 診断システム
「Infinics CB™」
床置式C型X線保持装置
天井走行式Ω型X線保持装置
カテーテル寝台
高周波インバーターX線発生装置
100万画素CCDカメラ
ディジタル画像処理装置


 開発の背景と狙い

  血管撮影用のX線診断システムの国内市場は、年間250台程度の需要があり、当社は4割強のシェアを押さえている業界最大手です。
 昨年発売した床置きCアームシステム「Infinix(インフィニクス) CS™」は、「ワンハンドグリップ」採用による操作性の向上やアームの稼動スピードの向上などが医療現場に受け入れられ、高い評価を受けています。新製品「Infinix(インフィニクス) CB™」は、シングルプレーン「Infinix(インフィニクス) CS™」で培った設計思想をバイプレーンシステムに拡張して開発したものです。
 カテーテルの先端に付けたバルーン(風船)で血管内の狭窄部を拡張するインターベンション術では、複雑に走行した冠状動脈の狭窄部まで迅速にカテーテルを進めるために、2方向から同時に透視し、撮影できるバイプレーンシステムの利用が普及してきています。
 さらに、投入する造影剤の量が限定される新生児の先天性疾患の検査などでは、造影剤の量を1/2に低減できるバイプレーンシステムが非常に有用です。
 新製品は、従来のバイプレーンシステムを改良し操作性やアームの稼動スピードの向上を図ることで、より使い易くなりました。
 
 新製品の主な特長

1.被験者等の負担軽減
1)CアームとΩ(オメガ)アームの2つを組み合わせて、一度に2方向から被験者の心臓血管を透視・撮影することで、注入する造影剤の量を半分にし被験者の負担を軽減できます。
2)Ta(タンタル)を素材とした当社独自のX線低減フィルターを採用しており不要なX線を遮断するため、被験者と医師の被曝量を低減できます。

2.操作性の向上
1)カテーテル操作者はカテーテルを血管内に進めると共に、自ら撮影角度を設定します。ハンドグリップタイプの操作レバー「ワンハンドグリップ」により、C/Ωアームの角度からテーブルの操作まで、片手でブラインド的に操作できるようにしました。
2)複雑な角度のバイプレーンのセッティングをメモリーしてワンタッチに再現することができる「オートポジショニング」機能を採用しました。

3.検査スピードの向上
1)バイプレーンでの同期回転速度を10°/sと従来に比べ30%アップさせました。
2)Ωアームを停止してCアームだけをセットした場合、20°/sと従来の2倍の速度で操作できるようにしました。

4.C/Ωアームの自由度
1)CアームとΩアームは、それぞれ独立して透視角度が設定できなくてはなりません。そのために三次元CADにより、2つのアームが接近しても干渉しにくい構造を追求しました。
2)Ωアームは天井走行によるX軸/Y軸方向、X線管の上下機構によるZ軸方向と3次元的に自由度を持たせました。これによりCアームとΩアームで独立して最適なフレーミングができるようにしました。この機能は特に先天性心疾患で有用と言われています。
 
 

以 上

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