ニュースリリース

1999.04.05

操作時間を短縮できる脳血管専用X線診断システムの発売について


 株式会社東芝は、脳血管専用のX線診断装置として、12インチイメージインテンシファイヤ(I.I.)(*1)を搭載した床置式Cアームと天井走行式Ωアームを組み合わせたバイプレーンシステム「Infinix NB」および12インチI.I.を搭載した床置式Cアームシングルプレーンシステム「Infinix NS」を商品化し、本日から営業活動を開始します。

Infinix NB
脳血管専用X線診断システム InfinixNB
 新製品は、脳血管にカテーテルを通して造影剤を注入し、そのX線吸収を利用して血流を動画で観察する装置で、モニタから目をそらさずに片手でブラインド操作ができる東芝独自の「ワンハンドグリップ」やアームの位置を登録できる「オートポジショニング」機能などの採用により、操作時間の短縮を可能にしており、コイルなどを使用して動脈瘤の塞栓を行うなどの最先端のインターベンション術でのX線被曝を大幅に低減することがで きます。

 また、新製品は、フィルムレスの完全デジタル・イメージングによって、画像の高画質化や即時性を実現しており、診断効率を高めています。
 さらに、オプションの回転DSA(Digital Subtraction Angiography)(*2)を組み合わせることにより、頭部血管走行の立体的把握が可能になります。バイプレーンシステム「Infinix NB」では東芝独自のバイプレーン回転DSAが可能で、1回の造影で他方向からの立体的観察ができます。

 *1:X線を光→電子→光に変換する装置。
 *2:血管造影画像から造影前の背景を引き算して、造影された血管のみを表示するX線透視・撮影方法。
 
 開発の背景と狙い

 脳血管の動脈瘤や脳動静脈奇形に対しては、カテーテルを用いてコイルや薬剤による塞栓術が行われていますが、これらのインターベンション術で使用される血管撮影用のX線診断システムは、高画質な画像の提供や長時間の術式におけるX線被曝低減が求められています。

 現在、血管撮影用のX線診断システムの国内市場は、年間250台程度で、東芝は4割以上のシェアを持つ国内最大手です。昨年から発売を開始した「Infinix」シリーズは、Cアームの操作性や高画質などの特長があり、医療現場に広く用いられています。
 今回、本シリーズで培った技術を脳血管のX線診断に拡張させ、新製品を商品化するもので、従来の装置に比べて、完全デジタル・イメージング化を図るとともに、X線保持装置の操作性と動作スピードの向上やTa(タンタリウム)線質調整フィルタの採用などにより、X線被曝量の低減を実現しています。
 
 
 新製品の主な特長

1.デジタル・イメージング
(1) 即時性を重視した完全デジタルシステムの構築によって診断効率を高めています。
(2) オプションの回転DSAを組み込むことによって、撮影中、リアルタイムに回転DSA画像を表示でき、脳血管の立体的把握が可能です。また、100万画素CCDカメラを採用しているため、撮像管のような残像による画像ボケの少ない回転DSA画像を提供できます。「Infinix NB」システムでは東芝独自の毎秒10度の高速バイプレーン回転DSAが可能です。
(3) オプションとして、医用画像の通信規格の標準となりつつあるDICOM3.0をサポートしており、1,024×1,024マトリクス8ビット画像の記録を可能にし、細かい脳血管のDSA画像を劣化なく、CD-Rに記録できます。また、CD-Rに記録した画像を検査室のデジタル画像処理装置にロードできます。

2.被検者などの負担
(1) 脳血管X線診断装置で初めてTaを素材とした東芝独自のX線被曝低減フィルタを採用することによって、被検者と医師のX線被曝を低減しています。
(2) 片手操作が可能な東芝独自の「ワンハンドグリップ」を採用することにより、操作時間の短縮を図ることができます。また、バイプレーンシステムでは東芝独自のX線管とI.I.の上下連動動作によって、バイプレーンの位置決め透視時間を軽減できます。
(3) 複雑なアームの位置と角度を最大100種類まで登録可能な「オートポジショニング」機能によって、インターベンションに有効なポジションをすばやく確実にセットできます。

3.広範囲の臨床応用
 12インチI.I.の採用や臨床に基づいたデザインの採用などにより、従来の装置に比べてアーム動作の自由度を向上させており、広範囲にわたる臨床での利用が可能です。

 
 
 新製品の主な仕様


[1]床置式Cアーム CAS-10A/AX 主回転範囲:LAO120度~RAO120度
スライド範囲:CRA50度~CAU45度
スライド速度:毎秒20度
[2]天井走行式Ωアーム CAS-120A/AX アームスライド範囲:LAO120度~LAO0度(PA)
アーム主回転範囲:CRA45度~CAU45度
アーム主回転速度:最大毎秒10度
天井走行:長手・横手(電動)
X線管/I.I.上下動移動距離:140ミリメートル
[3]カテーテル寝台 CAT-350A 天板上下ストローク:790~1,200ミリメートル
長手動:1,500ミリメートル
[4]X線高電圧発生装置 KXO-100G 高電圧発生方式:インバータ方式
公称最大電力:100キロワット
*「Infinix NB」には[1][2][3][4]が、「Infinix NS」には[1][3][4]が含まれます。

以 上

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