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技術・研究開発

非造影MRアンギオの業績が認められ、第21回国際磁気共鳴医学会Fellow Awardを受賞

装置画像

東芝メディカル・リサーチ・ アメリカ社(TMRU)宮崎 美津恵 Senior Fellowは、非造影MRアンギオの研究業績が認められ第21回国際磁気共鳴医学会(ISMRM:International Society for Magnetic Resonance in Medicine)において、Fellow Awardを受賞しました。
ISMRMのFellow Awardは、ISMRMで設定されている5つの賞(詳細下記)のひとつです。MRIに関する研究において、学術的に多大な貢献や発展に寄与した研究者に授与されるたいへん名誉ある賞です。さらに、メーカー研究者の受賞は大変稀なことであり、とても光栄な事です。

なお、宮崎 美津恵 Senior Fellowは文部科学大臣表彰・科学技術賞、第43回市村産業賞の功績賞も受賞しています。


  • ISMRMで設定されている賞
  • 1:Gold Medal
  • 2:Distinguished Service (Silver) Medal
  • 3:Fellow of the Society
  • 4:Honorary Member
  • 5:Young Investigator Awards: I.I. Rabi Award for Basic Science and W.S. Moore Award for Clinical Science
受賞者

東芝メディカル・リサーチ・ アメリカ社(TMRU) Senior Fellow 宮崎 美津恵

技術内容

MRI装置を用いた血管検査では、造影剤を血管に投与するときの注射の苦痛や造影剤による副作用リスクに加え、造影剤の流れにくい部位や血流の遅い血管を明瞭に描出できない点が弱点となっていました。本開発では、磁気共鳴現象における血液と背景組織との信号減衰特性の差を利用して血液そのものを信号源として描出することを新たに着想し、心電図に同期して撮像することで、血管を安定的に明瞭に描出できる造影剤を用いない非造影MR血管撮像法を確立しました。さらに、心拍周期の拡張期画像と収縮期画像の差分により動脈と静脈を分離する技術【図1】、観察したい血液に磁気的標識を与えることにより疾患別に必要な血管のみを描出する技術【図2】を開発し、これらの技術を搭載したMRI装置を世界で初めて製品化しました。本開発により、造影剤を用いることなく血管狭窄の下流や血流の遅い静脈、瘤および蛇行する血管などを良好に描出できるようになりました。本成果は、今やMRI装置の標準機能として搭載され、造影剤の投与が難しかった子供や高齢者などへ適用範囲が広がり、また、血管のスクリーニング検査や術前・術後、経過観察に必要な繰り返し検査ができるようになるなど、利用範囲は拡大しています。

【図1】動脈と静脈の分離
図1

【図2】目的血管のみの選択的描出
図2

受賞の様子

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