続いて、従来CTでは描出困難あるいは画像化不可能だった臨床例を多数紹介いただきました。
頭部領域では、まずルーチン検査がどのように変わるかを示されました。ビデオ撮影したルーチン頭部撮影風景を供覧しながら、One shot scanで検査が非常に高速,簡便になること、また、小児などではより負担を少なくできることを強調されました。
続いて,従来CTでは得られなかった3D-CTの動態情報がAquilion ONEで得られるようになったこと、1回の低被ばくスタディで、全脳の3D-CT Arteriography, Venography,並びにその高精度フュージョン画像、更には Subtraction CT Angiography (CT-DSA) による血流の動態観察も可能となったこと、加えて1回のスタディで全脳のCT Perfusion検査もでき、虚血性脳疾患に対し、低被ばくで形態、動態と機能、そしてそれらの高精度フュージョン画像が得られるようになったとAquilion ONEの臨床メリットを強調されました。今後、多くの頭部血管造影(カテーテル)検査をこのCTに置き換えられる可能性も示唆されました。
心臓領域では従来CTでは達成できなかったデータの等時相性を強調され、画質の飛躍的な向上を示されました。ヘリカルスキャンでの複雑なデータ収集手法とArea Detector CT1回転のシンプルなデータ収集手法をアニメーションで分かりやすく説明され、実際の臨床ケースで、ノイズの少ない、また従来CTでは散見されるバンディングアーティファクトの全くない画像を紹介されました。しかも低被ばく撮影であることと、より少ない造影剤での検査であることも強調されました。加えて1回のスタディで機能解析も可能で、従来の生理学的検査を置き換える可能性も示唆されました。
胸腹部領域では、ルーチン検査として、Wide-Volume ScanというStep&Shootによる撮影方法を紹介されました。簡単に広範囲の撮影が可能で、Wide-Volume scanによるRun-offのデータなどを紹介されました。四肢、整形領域では、関節、じん帯の動態画像を紹介され、Area Detector CTの新しい臨床応用の可能性に期待を寄せられました。