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トップページ > イベント > 『画論 The Best Image 2010』審査結果・表彰式 報告 > 審査員総評

イベント

審査員総評

ここでは、表彰式における審査員の先生方からの部門別「総評」コメントをダイジェストでお伝えします。
(*時間の都合上、代表の先生方のみコメントをお願いしました。)

超音波部門
心臓部門 吉川 純一 先生

吉川 純一 先生
(西宮渡辺心臓血管センター 院長)

入賞されました先生方、本当におめでとうございます。今回も大変な力作揃いであり、竹中先生と慎重に協議しながら審査を進めました。毎年、応募された作品や症例を審査しながら大変な学習をさせていただいてると感じています。特に最優秀賞の症例は、極めて珍しい症例で大変参考になりました。画論のようなイベントは、継続することが大きな力となります。是非とも続けていただきたくお願い申し上げます。

血管部門 松尾 汎 先生

松尾 汎 先生
(医療法人松尾クリニック・松尾血管超音波研究室 室長、藤田保健衛生大学 客員教授)

入賞されました先生方、最優秀賞の方、本当におめでとうございます。血管部門は平井先生と審査させていただきました。一次、二次と施設名をブラインドにして厳正な審査を行い、本日のディスカッションが最終審査となっています。このディスカッションにおけるプレゼンテーションの評価で、2施設が同点となったためこの2施設を最優秀賞といたしました。審査では、応募画像とともにプレゼンテーションも審査の対象となりますので、頑張っていただきたいと思います。今後も、画論 The Best Imageを皆さんと一緒になって盛り上げていきたいと思いますので宜しくお願いいたします。

腹部・表在部門 水口 安則 先生

水口 安則 先生
(国立がん研究センター中央病院 臨床検査部 医長)

入賞されました方々、おめでとうございました。金田先生、畠先生とご一緒にここ何年か審査させていただいています。段々と審査員の目がこえてきて、採点が厳しくなってきています。その厳しい中で、目を瞠るような画像を提供いただいた施設の方々が本日ここに出席されています。本当におめでとうございます。超音波はその高分解能化により、最近は整形領域あるいは陰嚢・睾丸といった表在部門での有用性が認識されています。自由自在に動かしてリアルタイムに観察できるといった超音波の特長が活かされていると思います。今後とも3D等で適応領域を広げていってもらいたいと思います。今後とも頑張って良い画像をお願いします。ありがとうございました。

金田 智 先生

金田 智 先生
(東京都済生会中央病院 放射線科 担当部長)

受賞者の皆様、おめでとうございます。毎年、素晴らしい画像を見せていただいてありがとうございます。大変参考になり楽しく拝見しております。超音波の画像はますます分解能が高くなってきています。最優秀賞となった精巣の症例ですが、従来は同心円状と言われていたonion ring patternが実は渦巻き状だと言うことがはっきり解るようになりました。超音波装置の性能の進化には素晴らしいものがあると再認識しました。この表彰式では、優秀症例はスライドで表示されていますが、超音波装置の画像は最近は動画が主流になりつつあります。動画ならではと言う症例も増えており、動画での表示を是非お願いします。CTやMRの先生方にも超音波の高分解能のリアルタイム画像をご理解いただきたいと思います。本日はありがとうございました。

CT部門
マルチスライスCT部門 森山 紀之 先生

森山 紀之 先生
(国立がん研究センター がん予防・検診研究センター センター長)

入賞されました方々、おめでとうございます。今回の審査で感じたことは、CTも成熟期に入り、単に珍しい症例では評価されないと言うことです。やはり、臨床のニーズに合わせることの重要性を感じました。また、各施設で医師、技師の方々が様々な工夫をされていることに感銘を受けました。Aquilion ONEの最優秀賞(嚥下障害)は、病態をただきれいに見せているだけでなく、時間軸を考慮して機能を解析するものでした。CTの新しい領域への取り組みに対して、高い評価をしました。皆さん、非常に高いレベルの画像でした。どうもありがとうございました。

片田 和広	先生

片田 和広 先生
(藤田保健衛生大学医学部 放射線医学教室 教授)

320列部門の審査についてですが、自分の施設の画像と分かりましたので、すぐに森山先生にお願いして審査は避けさせていただきました。実は、私は危機感を持っております。まず、応募の数がかなり減りました。そして、応募画像にもあまり心を動かされないものもありました。改めて画論 The Best Imageを構築していかなければいけないと考えています。例えば、数年前の画論で最優秀に選んだ皮膚の形成外科領域の血流サポートの画像がありました。この撮像は、現在の日本では標準のProcedureとなっているそうです。移植前に血流支配を見ておくのが当然になっていると言うことです。実際に形成外科の先生から感謝された時、画論というのは本当に患者さんのために役立っていることを再認識しました。ここで提唱されたことが認められ、論文になり、世界標準になっている例が出ている訳です。そういったことを目指して、我々選ぶ方も心してあたって行かなければならないと感じました。来年も工夫をされて、新しい価値観を生み出す努力を是非お願いします。ありがとうございました。

心大血管部門 栗林 幸夫	先生

栗林 幸夫 先生
(慶應義塾大学医学部 放射線科学教室 教授)

入賞されました先生方、おめでとうございました。昨年に引き続きまして、吉岡先生と2人で心大血管部門の審査をさせていただきました。審査の主眼は画質だけでなく、臨床的有用性つまり患者さん個人個人の病態、診断、治療のアウトカムに如何に画像が寄与したかと言うことを評価しました。今年の特長は、新生児や小児、若年の方の先天性心疾患、高安病、川崎病の症例が多くありました。この場合、被ばくが非常に大きな問題となります。今年のRSNAでも被ばく低減が大きなテーマでした。本日、入賞された施設の方々は被ばく低減に注力されていますが、このような疾患の適用・症例が増えてくると思われます。被ばくに対する一層の配慮とCTの適応の検討をお願いいたします。その意味で、技術的あるいは画質的には最優秀に匹敵する画像はありましたが、敢えて該当なしとさせていただきました。是非、今後に期待したいと思います。来年も素晴らしい画像を応募下さい。どうもありがとうございました。

テクニカル部門 辻岡 勝美	先生

辻岡 勝美 先生
(藤田保健衛生大学医療科学部 放射線学科 准教授)

受賞された皆様、おめでとうございます。CTのテクニカル賞は、被ばくや造影剤タイミングなどの視点から、八町先生、山口先生の3名で審査させていただきました。被ばくの低減や造影剤量注入に関する技術などCT装置はどんどん進歩しています。例えば、被ばく低減の新しいソフトウェアも開発されています。このような機能を使い切るのは当たり前で、その先に上「そうか、こう来たか!」と言う新しい技術がもう少し欲しかったと思います。うちの施設では、症例により補助具を使用して半座位で撮影しています。このようなびっくりする技術を次回期待しています。全国から頑張っている先生方にここに集まっていただくことは、大変うれしく思います。来年、再来年もさらに頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。

MR部門
  似鳥 俊明 先生

似鳥 俊明 先生
(杏林大学医学部 放射線医学教室 教授)

MR部門は昨年とほぼ同数の105例の応募がありました。それを1次審査で33例、2次審査で11例まで絞り込みを行い、本日の3次審査になりました。3名の審査員がそれぞれ得点を付けましたが、結果として3施設が全くの同点で1位となりました。何とか差別化しようと合議しましたが、非常に困難であったため、この3施設を特別優秀賞にさせていただきました。MRIはその撮像法に様々な工夫をする余地があります。毎年、その特質を生かした応募が増えています。フリップアングルやTEを少し変えてみるなど各施設で臨床に直結する工夫の跡が見られました。今年の応募画像もその点で非常にレベルが上がっていました。また、プレゼンテーションも参考にして審査しましたが、この発表内容も大変素晴らしいもので今後が大変楽しみです。受賞されました皆様、本当におめでとうございました。

大友 邦 先生

大友 邦 先生
(東京大学大学院医学系研究科 放射線診断学 教授)

特別優秀賞の3施設の方、入賞されました方々、本当におめでとうございます。今日は11の素晴らしいプレゼンテーションを聞かせていただきありがとうございました。大変勉強になりました。片田先生の講評にもありましたが、画論で賞を選ぶということは何年か後のそれぞれのモダリティの方向性にあるメッセージを送ることではないかと感じました。全身非造影MRA(戸畑共立病院)の画像は大変素晴らしいものでした。最優秀賞にならなかった背景には臨床各科からのオーダーに応えきれるかという審査員の配慮があったのかも知れません。現状、血管ドックは頚動脈エコーが一般的です。全身の血管を一覧することが、今後主流となっていくのか大変興味があります。蓮田病院のFSBB法の画像は、非造影MRAの技術を頭部以外へ応用したものであり、技術的に大変高い評価でした。虚血(小腸壊死・揖斐厚生病院)の症例は、患者さんのアウトカムに直結する臨床的意義の大変高い画像でした。来年もより多くの施設から素晴らしい症例を応募いただきたいと思います。本日はありがとうございました。

扇 和之 先生

扇 和之 先生
(日本赤十字社医療センター 放射線診断科 部長)

入賞されました先生方、本当におめでとうございます。昨年のこの場で「転がっている石には苔は生えない」と言うことわざをお話しました。少しでも変化していればマンネリ化することはないと言うことです。画論も今年で18年目になりますが、絶えず新しいトライアルをしたり新しいものを開拓することでどんどん進化しています。今年はまさに大きな進展がありました。ひとつは、全身血管の描出です。東芝の非造影MRAならではの技術を生かしたものです。血管は動脈硬化に代表されますように全身病ですので、非造影の全身血管ドックと言う新しい方向性が出たと思います。もうひとつは、FSBB法による上腕の画像です。FSBB法は頭部で最適化された技術であり、頭部以外への応用は非常に難しく、世界中の研究者が取り組んでいるものです。それを見事に応用した画期的な画像です。特別優秀賞の3施設以外の画像も大変素晴らしいもので、苦渋の選択を迫られました。来年以降も新しい変化を求めて、一緒に頑張っていければと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。

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