MRIとは

MRIは磁場と電波とコンピュータで画像を作りますが、実際のMRI装置と体の内部では何が起きているのでしょうか?実際の検査の流れにそって御紹介しましょう。
検査前に磁性体の有無をチェックします 人体内での出来事
(1)自然状態では、体内の水素原子核はそれぞれバラバラな方向を向いています。
MRI装置からは大きな磁場が発生しています。磁場を乱すものを身につけていると画像が悪くなります。また安全のためにも、身につけている磁性体を検査前にチェックします。
ペースメーカーをつけた方は磁場の影響で、正常動作をしなくなる恐れがあるので、検査は出来ません。

MRI装置の架台に入ります
MRI 装置の架台の内部には強くて均一な磁場(=静磁場:セイジバと言います)が常時発生しています。エレキバンの強さは1000ガウス前後ですがMRIではその10倍前後の10000ガウス近辺の非常に強い磁場が発生しています。寝台に乗って架台の中に入ると、強くて均一な静磁場が全身にかかることになります。

※ガウスは磁場の強さを表す単位。MRIでよく使われる単位は他にテスラ(T)がある。ちなみに1テスラは10000ガウスのこと 。
(2)そこに強力な磁場を与えると、水素原子核は一斉に一方向に向きます。

撮影(スキャン)をします
MRIでは体内にある水素原子核から発生するごく弱い電波を受信して画像化します。ですから見たい部分に電波のアンテナ(これを受信コイルやRFコイルと呼びます)を装着してから検査を始めます。
撮影が始まると装置から「コンコン」という音がします。この音は、必要な断層像を得るために加えられる微弱な磁場(=傾斜磁場:ケイシャジバと言います)によるもので、撮影中ずっと鳴り続けています。
(3)そこに電波(=RFパルス)を当てると水素原子核は一斉に、ある特定の方向を向きます。

=磁気共鳴現象
(4)電波を切ると水素原子核は(2)の状態に戻ります。この時の水素原子核の戻り方の緩急によって、疾患の状態がわかるのです。

画像を作る処理をします
体内からの電波信号は、コンピュータによってデジタル画像に再構成されます。この時、病気の部分と正常の部分の水素原子核のふるまいの違いをコンピュータが画像の白黒として認識します。これがMR画像の成り立ちです。また必要に応じて処理を加えるなどして診断に役立つ様々な画像が得られます。


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