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代田 浩之
循環器疾患における画像診断

代田 浩之
順天堂大学医学部 循環器内科学 教授

 循環器疾患の診断には,心臓血管の解剖学的構築と共に血流を含めた動的情報を得ることが不可欠で,画像診断の比重が高い領域である。最近この領域では,CT・MRIの技術進歩が,循環器疾患の診断プロセスに新しい方向性を生み出そうとしている。振り返ってみると,多くの技術がそうであったように,循環器の画像診断もその時代のニーズに応じて発展してきたし,その発展が逆に医療の発展を加速してきた。一つの画像診断技術の開発が,ある疾患の診断と治療戦略を飛躍的に進歩させた例がしばしばある。

 冠動脈疾患の診断法を飛躍的に進歩させたのは,Sonesによって開発された選択的冠動脈造影によるところが大きい。その開発の始まりは,小児心臓専門医であったSonesが1958年10月30日大動脈弁膜症例で大動脈造影を行おうとしたときに,カテーテルがたまたま右冠状動脈に入り見事な冠動脈造影写真が撮れたことに始まったのは有名な話であるが,Sonesがその後数年の間,全精力を傾けてシネアンギオ装置の開発に取り組んだ背景には,欧米諸国での心筋梗塞の死亡率が"Number one killer"と呼ばれるほど高く,大きな社会的問題となっていたこと,そしてその正確な診断と治療法の開発が望まれていたことがある。冠動脈造影はそのような背景で誕生し,冠動脈の狭窄病変を的確に映し出すことを可能とした。その進歩が引き続き冠動脈バイパス術・冠動脈インターベンションの興隆につながったと言っていいだろう。

 現在の循環器領域において画像診断に求められているものは何だろうか。一つにはその解剖学的診断能力から,より精密な質的診断・機能的診断への必要性があげられる。冠動脈造影を用いた臨床研究が集積されるにつれ,急性冠症候群の病態生理が把握され,急性心筋梗塞は必ずしも冠動脈の強い狭窄ではなく,むしろ比較的軽い狭窄から発症する例が多いことがわかってきた。このようなプラークは脂肪成分が豊富で,繊維性皮膜が薄い不安定プラークとして認識され,多くの研究者が今,不安定なプラークをどのように検出するかを研究している。冠動脈造影では血管内腔の影絵を見ているに過ぎないが,血管内超音波や血管内視鏡,さらにはOptic Coherence Tomographyでは侵襲的ではあるが不安定プラークを検出することにある程度成功している。MRIやMDCTが臨床の場でどこまで非侵襲的にこのような情報を得ることができるか注目されるところである。また,血流を受ける側の心筋のパーフュージョンやバイアビリティそして心筋代謝の情報は,現在臨床の場では,心臓の壁運動や負荷心筋シンチグラムなどで判定されているが,その情報量はまだまだ十分とは言えない。心筋コントラストを用いた心臓超音波・PETもふくめた核医学・MRIの進歩がさらに期待される。

 循環器の画像診断に求められているもうひとつの要素は非侵襲的で繰り返し行える方法論である。冠動脈疾患の領域では,インターベンションが全盛である一方で,動脈硬化疾患の予防もまたもうひとつの大きなテーマである。CTやMRIは非侵襲的であるために,健常者のスクリーニングやリスク評価の方法として,あるいは,冠動脈疾患の初期診断法として,さらにMRIはその多機能性から総合診断法としても期待されている。予防医学的な見地からは,その対象が発病前の多数の人たちであるが故に,診断法はより非侵襲的でより速いものでなくてはならない。現在のMRI診断技術はよりスピードアップされ,MDCTもまた低線量でおこなえる必要がある。さらに,このような画像診断情報は,最近の医療におけるIT化と電子カルテシステムの導入と無関係ではいられない。デジタル化の進んだ画像は,IT化にもっとも適した分野であることは周知の事実である。そこでは多種の機器から生まれる膨大な情報量をどのように集約し,保存し,あるいは配送していくかが大きな課題である。個々の症例において,ひとつの医療機関で,多種類の情報を総合的に解析検討できることはもちろん,医療施設連携の時代では画像診断情報も単一の情報ではなく,さまざまな情報を集約的に保存し,必要に応じて提供できることが必要とされている。


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