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巻頭言
根本 繁
根本 繁
脳血管内手術の進歩と放射線機器

根本 繁
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 脳神経血管内治療科

脳神経血管内手術は1990年代に治療用のプラチナコイルが導入されて以来,飛躍的に進歩した。まず硬膜動静脈奇形が静脈塞栓術で治せるようになり,さらに脳動脈瘤の治療に応用され,開頭手術なしで動脈瘤を治せるようになったことが大躍進のきっかけとなった。昨年の脳動脈瘤の国際的臨床研究で,クモ膜下出血の治療で,開頭手術と血管内手術を比較すると,血管内手術の成績の方が良好であったという結果が報告された。血管内手術は,開頭手術が困難な疾患のために開発されたものであるが,開頭手術をしのぐほどに成長したといえる。血管内手術はカテーテルを用いて開頭手術なしで治療するものであるが,20世紀フォックスの「ミクロの決死圏」という映画をご存知の方は(年がばれるが)スティーブンボイド扮する科学者が,微細な宇宙船に乗り込み,患者の血管内に入って,がん細胞と戦い,勝利を収めてがんを治すというSF映画を思いだすであろう。まさに血管内手術はこの空想の世界を実現したといえる。

血管内手術では,術者の技量だけでなく,カテーテル・ガイドワイヤー・コイルなどの塞栓物質を含めた器材が必要であるが,当然のことながら血管撮影装置なしでは治療ができない。われわれが研修医の時代には,長いロール状の束になったカテーテルを1 mの長さに切って,アルコールランプで断端を形成して金属のコネクターに接続し,ガス滅菌して診断用カテーテルとして使用していた。“Formocath”という名前を懐かしく思われる方も多いのではないだろうか。胃の透視台で見ながらカテーテルを進め,最後にフィルムチェンジャーのついた撮影装置に頭を固定して撮影を行った。撮影されたフィルムをサブトラクションして初めて診断がついたことも稀ではなかった。この時代では現在の血管内手術はとても予想がつかなかった。その後,1980年代にDSA(Digital Subtraction Angiography)が登場した。造影剤を静脈内投与して,動脈が映るというものであったが,微細な血管の診断には程遠かった。DSAが動脈撮影に応用され,それに伴い,バルーンカテーテル・マイクロカテーテルで脳内の血管に到達することが可能になり,血管内治療へと発展した。このように,医療材料と放射線機器の進歩なしには,血管内手術は存在し得なかったといえる。現在では,この両者が日進月歩の躍進を見せている。DSAでは,微細な血管がわからないので,カットフィルムが絶対に必要だと主張していた血管外科医が多数いたが,DSAの解像力向上のため,カットフィルムは駆逐されてしまった。さらにロードマップ機能が開発され,カテーテル操作が安全かつ容易となり,血管内手術では必須のものとなった。回転DSAが登場してからは,立体的に血管構造を把握することが可能になり,3次元血管撮影(3 D-DSA)にまで発展した。画像信号は,磁気テープに保存されていたものが,ディジタル信号としてそのままハードディスクに保存されるようになり,フィルムレスの時代を迎えようとしている。I.I.(Image Intensifier)にCCDが導入され,さらにFlat Panelが加わり,ディジタルの世界が益々広がっている。最近では,磁場を血管撮影に導入した機器が開発されており,この世界の発展はとどまるところを知らない。しかしながら,血管撮影装置の基本はX線透視である。この透視機能が劣っていると,どんなに優れた付加機能があっても,その機能をフルに発揮できない。カテーテル操作とX線透視はいつの時代になっても,血管内手術の基本であることには変わりがないと思われる。

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