ご確認ください

東芝メディカルシステムズウェブサイト(www.toshiba-medical.co.jp)は、
薬事法対象商品の情報を医療従事者向けにお届けするためのコンテンツを含んでおります。
お客様がアクセスされたページは医療従事者向けの情報を掲載しているため、
閲覧は医療従事者限定とさせていただきます。

あなたは医療従事者(医師、診療放射線技師など)ですか?

閲覧のためにJavascriptを有効にしてください。

はいいいえ

◎「いいえ」の場合は、東芝メディカルシステムズWebサイト内「一般のお客様へ」ページへリンクします。

最新号
Neuro Imaging Special Issue 2003. 9
Cardiology Special Issue 2003.3
81号~90号
71号~80号
64号~70号
メディカルレビュートップへ
    東芝メディカルシステムズ株式会社 > ライブラリー > メディカルレビュー > メディカルレビュー91号
メディカルレビュー91号
脳動脈瘤
土屋一洋
土屋 一洋先生
MR・CT Angiography

杏林大学 医学部放射線医学教室 助教授

私のテーマは脳動脈瘤の診断におけるMR・CTアンギオグラフィーですが、その適応に関してはさきほど片田先生が話されたところがほとんど一般的なコンセンサスと思われます。ここでは、最近の技術的進歩を中心とし、その臨床応用に関してお話したいと思います。
MRAの進歩においては、一つには東芝ではSPEEDERと呼ばれていますパラレルイメージングがあり、一般的に知られているように撮像時間の短縮が非常に大きなメリットです。また空間分解能を向上して高精細な画像を得るという使い方も行われています。もう一つ重要なことはデータの画像再構成技術の進歩であり、いろいろなメーカーから画像処理専用のワークステーションが開発されてきました。これにより、たとえば三次元表示やvirtual endoscopyといった画像処理がかなり手軽にできるようになってきました。3つ目にわれわれの施設で力を入れているMR DSAというものを挙げましたが、これに関してはプラスαという意味合いで述べてみたいと思います。
パラレルイメージングによるMRAの向上ですが、通常の従来型3D-TOF法の撮像(図1a)と比較し、同じ条件でSPEEDER factorを1.8にした画像(図1b)では、単純に撮像時間が1.8分の1に短くなり、さほどの画像の劣化は無いように見えます。一方で時間短縮を撮像マトリクスの増加に振り替えると、撮像時間は延長しますが中大脳動脈ないし後大脳動脈の末梢の描出のされ方がかなり良好になってきます(図1c)。つまり、空間分解能の向上にそのメリットを振り向けたということになります。これを実際問題としてどのように運用するかは各施設の状況によって判断するということになるかと思います。
次に画像再構成の技術の進歩ですが、postprocessingの技術の向上があります。3D-TOF法のMRAを通常のMIP画像で見た場合とボリュームレンダリングでの三次元表示で見た場合、もちろん元のデータは同じですから、表示されてくる画像の情報が増えるということではありません。スクリーニング的なMRAにおいて、ボリュームレンダリングの画像は、用いるワークステーションにもよりますが、非常に自由度が高く、観察方向を変えたり、切削ができ、かなりの高スピードで種々の方向から見ることができるため、実際にわれわれのところで使っていますと、動脈瘤と紛らわしい所見との区別でしばしば有効性が高いと言えます。MRAを普通のMIP画像で読影する場合、元画像を参照することの重要性が言われていますが、このようなボリュームレンダリングの三次元表示は動脈瘤とその似て非なるものを判別するときに有効性が高いと言えます。同じボリュームレンダリングの一法であるvirtual endoscopyも脳動脈瘤の診断で有用であり、後で山中先生が述べられるようなインターベンションなどには特にその術前に非常に有効な情報になると思います。
次にMRAの実際の臨床応用において、最近どのような動きがあるかということを少し述べてみます。われわれの施設では、破裂動脈瘤でのspasm(攣縮)の診断に力をいれており、拡散強調画像と灌流画像をMRAならびに後で述べるMR DSAと併用しています。術後のspasmの検索目的の3D-TOF法のMRAでは、クリッピングの近傍は信号が欠損しますが、MR DSAですとその影響が少なく、さらに末梢部での灌流状況も視覚的に比較的分かりやすいということになります。もう一つには、インターベンションの中で特に最近頻度が高くなりつつある塞栓術の術後の経過観察において、特にMRAの元画像が有効であるということが言えると思います。コイルによる塞栓術でcoil compactionという状態になって、また動脈瘤に内腔が生じてきますとMIP画像でも当然認められるわけですが(図2a)、これに関しては非常に元画像の有効性が高いと言われています(図2b)。呈示症例の場合は、血管撮影をやり直してそれが証明され、追加の塞栓術が行われました。 CTAに関して言いますと、マルチスライスCTが応用されて非常に短時間の撮影で空間分解能も向上してきています。さきほどMRAで述べたような再構成技術の応用は、当然CTAのほうにも適用されます。前大脳動脈に動脈瘤が認められるケースで、ボリュームレンダリング(図3a)とMIP処理による画像(図3b)を示します。いずれでも動脈瘤自体の形態は非常に良好に観察できますし、先ほどのようにワークステーションを用いることにより、その観察も自由な方向からできるわけです。最近の16列マルチCTによるCTAですと、中大脳動脈等からの穿通枝の評価までできるようになっています。元画像をモニター上でコマ送りをすることによって近傍の血管との関係も捉えやすくなります。さらにCTAのデータからもvirtual endoscopyができます。
最近は、破裂した動脈瘤に対してもCTAを積極的に応用している施設がありますし、クリッピング後の動脈瘤の状態の確認や、spasmの診断にDSAを置き換えようということもあると思います。術後の症例でのクリップからのアーチファクトに関しては、先のRSNAでもこれをいかに無くすかということがディスカッションされていて、診断価値の十分な画像がルーチンで得られるか現状では多少疑問があるかもしれません。 以上、MRA瓩TAに関して動脈瘤の話をさせていただきました。御静聴どうもありがとうございます。


<<back next>> index page


当ウェブサイトは、医療従事者向けの情報を一部含んでおります。一般の方、患者として医療施設をご利用になる方は、「一般のお客様へ」をご覧ください。