3T MRIでは、静磁場強度(B0)に比例してS/Nが1.5Tに比べて高くなり、高分解能で鮮明な画像が撮像可能になった。そのほか、1.5Tに比べて次に挙げるような特徴がある。(1)静磁場(B0)の不均一の影響が大きい、(2) RF磁場(B1)の不均一の影響が大きい、(3)比吸収率の制約(SAR:specific absorption rate)が増大、(4)磁化率効果が増強、(5)化学シフトが増大、(6)T1緩和時間の延長などである。
3Tにおいて、全身コイルへの供給を4ポイントにしてMulti-phase Transmissionを使用することにより、腹部でもムラのない均一な画像が撮像可能になった。3Tでは困難とされていた体幹部でも幅広く使うことができるようになる。3Tのメリットである高S/Nを生かした高分解能など、踏み込んだ撮像ができるようになる。また、TrueSSFPなどフリップアングルの制約が厳しい撮像の幅を広げることも期待できる。
さらに、従来は撮像が難しかった非造影MRAも使用可能となり、Time-SLIP法などとの組み合わせにより、真の意味で3Tの性能を引き出した新しい領域が拓かれることが期待される。
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